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メゾンドヴァン鶉亭

Author:メゾンドヴァン鶉亭
京都鴨川のワインダイニングです

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「 今月のおすすめワイン 」

今月のおすすめワイン

★8月のお勧めボトルワイン

PULIGNY MONTRACHET. Les Ensegnieres '08 (Marc Colin) 23,000
ピュリニー モンラッシェ レ ザンシェニェール (マルク コラン)

「サントーバン」村は「ピュリニー・モンラッシェ」村と「シャサーニュ・モンラッシェ」村の影に、文字通り隠された小さな村です。かつてはそのほとんどが「コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ」で瓶詰めされるほど、目立たぬアペラシオンでしたが、近年、その真の価値が認められるようになり、「コート・ド・ニュイ」の「マルサネ」村とともに人気に拍車がかかっています。
その「サントーバン」村で最も偉大なドメーヌのひとつが「マルク・コラン」です。1944年生まれの“マルク”は1970年、26歳の時にドメーヌを創設しました。当初は「サントーバン」村と「シャサーニュ・モンラッシェ」村に6haの畑をもつのみでしたが、80年代から90年代にかけて畑を広げ、「サントーバン」村、「シャサーニュ・モンラッシェ」村のほか、「ピュリニー・モンラッッシェ」村と「サントネイ」村にも畑をもち、26のアペラシオンを手がけるまでに成長しました。
特級畑「モンラッシェ」を所有する16の造り手のひとりであり、10a68caの区画は「シャサーニュ」村側の最上部、“ギィ・アミオ”の2つの区画に挟まれた形で位置しています。ブドウ栽培はリュット・レゾネで一部実験的にビオロジックを採用しています。
“マルク”は2000年代前半に完全引退。後を継いだのは3人の息子と一人娘です。相続の始まった当初は長男“ピエール・イヴ”、次男“ジョゼフ”、三男“ダミアン”がワインづくりを長女の“カロリーヌ”が事務系をする事で運営されていましたが、すぐに“ピエール・イヴ”が独立。愛妻の“ジャン・マルク・モレイ”の娘“カロリーヌ”と共に「ピエール・イヴ・コラン・モレイ」を立ち上げました。
その後2017年の収穫前に次男の“ジョセフ”が自分自身のドメーヌを立ち上げたため、現在、三男の“ダミアン”が当主であり造り手、特にセラーを担当。長女の“カロリーヌ”とともに、ドメーヌを引き継ぐ事になり、現在のドメーヌの所有畑は12haとなっております。
今回ご紹介の「ザンセニエール」の区画は「シャサーニュ・モンラッシェ」村の「ザンセニエール」と隣接した区画です。実は「バタール・モンラッシェ」、「ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ」の真下の区画で、グランクリュと道を隔てて隣接する秀逸な区画なのです。色調は輝くような黄金色、香りは、アカシアやハチミツ、濃厚なバター、かすかなシナモンを感じる焼きリンゴ、ヘーゼルナッツ。味わいは、ミネラルたっぷりの肉厚さが野暮ったくならない凛とした雰囲気、特有のまろやかな酸によるものでしょう、まさに「ピュリニー・モンラッッシェ」の品格。とにかく旨味の凝縮度は秀逸でございます。「ブルゴーニュ」を代表する白ワインの名手の逸品を是非、一度お試しくださいませ!!。

(2018.8.01[WED])

「 今月のおすすめワイン 」

マルトロワ

★7月のお勧めボトルワイン

CHASSAGNE MONTRACHET. Clos du Chateau de la Maltroye '15 (Maltroye) 14,000
シャサーニュ モンラッシェ クロ デュ シャトー ド ラ マルトロワ (マルトロワ)

「シャサーニュ・モンラッシェ」村の中央、ブドウ畑を見下ろす場所にあるのが「シャトー・ド・ラ・マルトロワ」です。15世紀に造られたこのシャトーを1940年に“ダニエル・ピカール”氏が購入し、1992年から孫の“ジャン・ピエール・コルニュ”氏が栽培・醸造責任者としてワイン造りを行っています。1970年代まではワイン造りを他の醸造元に任せていましたが、80年代から自分たちで醸造も行うようになり、特に“コルニュ”氏が責任者となってからは、高い評価を受けるようになりました。
赤6.5ha、白8.5haの畑を所有。プルミエ・クリュ、グラン・クリュと素晴らしい畑を多く所有していて、特にシャトーの前に広がる「クロ・デュ・シャトー・ド・ラ・マルトロワ」は単独所有しているドメーヌの代表的な畑です。徹底したグリーンハーベストと選果を行い、厳しい収量制限を行っています。
白ワインは収穫したブドウをダイレクトプレスし、発酵が始まるまでの間はステンレスタンクに保管し、その後樽に移して発酵を行います。かつては実験的にアメリカンオークを使ったり、バトーナージュを多く行ったりという時期もありましたが、現在はクラシックな「シャサーニュ」に回帰しています。
色調は惚れ惚れする黄金色。リンゴや柑橘系のフレッシュなアロマと、凝縮された風味、味わいの豊かさを持ち、均整の取れた美しい酸味を特徴としています。ミネラリーですがお隣の「ピュリニー」とは異なり骨太でボディがあり、重心の低い余韻が長く続きます。当初はビッグ・ヴィンテージの呼び声が多い中、それでもまだまだ若いヴィンテージと言う事で、オーナー“山口”と恐る恐るテイスティング、結果は文句なしの一発合格。オーナー“山口”からも本当に久しぶりの絶賛のコメント!!早くも硫黄やヨードの熟成香が立ち上がり、存在感のあるしっかりとした味わい、「在りし日の古典的マルトロワの回帰」との事!。それでいて、ヴィンテージの良さを彷彿とさせるきれいな酸もいまだ健在、ですがそのバランスが絶妙なのです、様々なシチュエーションで楽しんで頂ける一本に仕上がっております。
是非、一度お試しくださいませ!!。

「 今月のおすすめワイン 」

ルフレーヴ

★6月のお勧めボトルワイン

POUILLY FUISSE '15 (Leflaive) \ 11,000
プイィ フュイッセ (ルフレーヴ)

「ピュリニー・モンラッシェ」村随一の造り手が「ドメーヌ・ルフレーヴ」。全「ブルゴーニュ」の白ワインにおいて最高の造り手の一つと言っても過言ではございません。
ドメーヌは20世紀初頭、“ジョゼフ・ルフレーヴ”が一族の畑を相続して設立し、その2人の息子“ジョー”と“ヴァンサン”の時代に評価を確立。“ジョー”の死後はその息子である“オリヴィエ”が代わりを務め、90年になって“ヴァンサン”の娘“アンヌ・クロード”が参画。“オリヴィエ”が自身のネゴシアン業で多忙となったため、94年以降は“アンヌ・クロード・ルフレーヴ”が一人でドメーヌの経営にあたっていましたが、残念ながら2015年に他界されました。
その偉大な功績の跡を継いだのは“ブリス・ド・ラ・モランディエール”。彼は“オリヴィエ・ルフレーヴ”の兄妹の子供で、つまり、“オリヴィエ”や、亡くなった“アンヌ ・クロード”の甥という事になります。教師からヴィニュロンに転向した“アンヌ・クロード”のように、彼もまた別の-畑-から転向してきました。元はインダストリー分野で 起業し、世界各国に居を置きつつ事業を拡大してきました。3000人を超える従業員を持つ経営者からのドメーヌ参画は実に異色です。
「ルフレーヴ」は「ピュリニー・モンラッシェ」村におよそ25haものブドウ畑を所有する大ドメーヌであり、その大部分を特級畑と一級畑が占めています。一級畑の「クラヴァイヨン」においては、クリマの総面積5.5ha中じつに4.7haを所有する半ば独占状態。特級畑の「シュヴァリエ・モンラッシェ」も7.4haのうち2haを所有し、1ドメーヌの所有面積としては2番目に大きいのです。
この「シュヴァリエ・モンラッシェ」の評価があまりに高いため、「ルフレーヴ」に「モンラッシェ」は必要なし!と言われていましたが、91年、ついに「モンラッシェ」を入手。 面積は2ウーヴレ=約0.08haに過ぎず、毎年1樽造るのがやっとの希少さでございます。
今回ご紹介の「プイィ・フュイッセ」は2013年がファーストリリースです。2012年ヴィンテージの「ルフレーヴ・エ・アソシエ」のAC「ブルゴーニュ」と同じ畑のブドウで仕立てられていました。以前はドメーヌの村名ラベルでリリースするには樹齢が若いと判断され、ネゴスのAC「ブルゴーニュ」として(デクラッセ)リリースされたとの事です。樹齢が上がり、村名としてリリースする品質に達したため、2013年より「プイィ・フュイッセ」としてリリースされました。そして2014年産もリリース予定だったそうですが、雹害の影響でリリースは見送られ、2015年1年越しにリリースされました。
2015年はブドウが例外的に早く熟したようです。「マコン」では雨の恩恵は受けられず、「ピュリニー・モンラッシェ」村よりやや肉付きが少なかったものの、両方の畑は美しく、衛生的で素晴らしい状態となりました。その後の天候も、果熟をいっそう早めるものだったようです。最終的に「マコン」では収量は少し減ってしまったようです。基本的にこの地域では春に「ピュリニー・モンラッシェ」村ほど雨の恩恵を受けなかった為です。ブドウの衛生状態は率直に言って、例外的に素晴らしく、ボトリティスやウドンコ病、ベト病の兆候は少しも見られませんでした。果熟は大成功で、8月終わりに再び成熟が進んだおかげで、ちょうど良い糖度、そして尊敬に値するほどの酸を得ることが出来ました。全ての要素が、2015年をグレートヴィンテージにするものとなったのです。
「マコン」のワインであってもやはり「ルフレーヴ」。「マコン」にありがちなトロピカルさも抑えられ、ピンと背筋の伸びたワインに仕上がっています。シャルドネ種からワインを造らせれば、このドメーヌに敵う相手はない。是非、一度お試しくださいませ!!。
因みに「マコン」の醸造所で造っているドメーヌ物で、「ピュリニー・モンラッシェ」村の醸造所で造っているワインと区別するためにラベルにDOMAINE 「S」 LEFLAIVEとSが入っているとか。こちらもお確かめくださいませ!!。
他に「サン-ヴェラン'13」、「マコン・ソリュトレ'13」もオンリストしております!!。

(2018.6.01[FRI])

「 今月のおすすめワイン 」

シャルトロン

★5月のお勧めボトルワイン

PULIGNY MONTRACHET. Clos du Cailleret'09 (Jean Chartron) 23,000
ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ (ジャン シャルトロン)

1859年に樽職人だった“ジャン・エドゥアール・デュパール”氏によって設立されました。“デュパール”氏は「ピュリニー」村の村長を務め、在任中に村名を「ピュリニー」から「ピュリニー・モンラッシェ」に変更しました。現在の当主は5代目の“ジャン・ミッシェル”氏。それまで、ネゴシアン「シャルトロン・トレブシェ」を経営していましたが売却、現在はドメーヌ業に専念しています。
2006年から“ミッシェル”氏は、「リュリー」、「コート・シャロネーズ」、「シャサーニュ・モンラッシェ」など6つのAOC、5ha分の畑を追加取得。16AOC、13haの畑を所有することになりました。大部分の畑でビオロジック農法を導入し、収穫もすべて手摘みで行われています。「ピュリニー・モンラッシェ・クロ・デュ・カイユレ」と「クロ・ド・ラ・ピュセル」、そして「シュヴァリエ・モンラッシェ・クロ・デ・シュヴァリエ」はこのドメーヌが単独所有しています。
カーヴは温度、湿度が管理されていて、すべてのワインがこのカーヴ内に置いたオーク樽で行われます。白ワインは、ヴィラージュクラス以上は樽発酵・樽熟成を行っています。樽はフランスのオーク樽材の有名産地である「アリエ」産と「ヴォージュ」産を使用しています。新樽比率は10~40%で、樽の平均使用年数が5年以上にならないようにしています。熟成は8~12ヶ月行います。赤ワインは開放型の木桶で発酵し、1日に2、3回ピジャージュとルモンタージュを行います。白と同じく樽はアリエ産とヴォージュ産を使用。新樽比率は10~60%で、熟成は12~18ヶ月行います。
今回ご紹介の「ピュリニー・モンラッシェ・クロ・デュ・カイユレ2009年」は1917年からこのドメーヌが単独所有している区画。40%新樽で発酵させ、シュールリーで約12ヶ月間熟成させます。色調は透明感があり、やや黄金色をまとい始めていますか。柑橘系果実、ヴァニラや白桃などを思わせる香りが立ちあがり、ドライフルーツを思わせる凝縮感のある果実味とミネラルがしっかりと存在感を示しています。角は取れていますが溌剌とした酸が絶妙に混ざり合い、「シャサーニュ・モンラッシェ」とは、対局の荘厳さを感じさせてくれます、是非、床席にて風を感じながら楽しみくださいませ!!!

(2018.5.01[TUE])

「 今月のおすすめワイン 」

ラルロー

★4月のお勧めボトルワイン

NUITS ST-GEORGES.Clos des Forets St-Georges '06 (L’Arlot) 25,000
ニュイ サン ジョルジュ クロ デ フォレ サン ジョルジュ (ラルロー)

NUITS ST-GEORGES.Clos des Forets St-Georges '05 (L’Arlot) 28,000
ニュイ サン ジョルジュ クロ デ フォレ サン ジョルジュ (ラルロー)

1987年に、保険会社「AXA」がネゴシアンの「ジュール・ブラン」を買収、「ドメーヌ・デュジャック」で働いていた“ジャン・ピエール・ド・スメ”を責任者として招き、「ドメーヌ・ド・ラルロー」として生まれかわりました。ドメーヌ開始直後から、テロワールを尊重する目的でビオディナミ実践に向けて移行、1991年に除草剤・殺虫剤の使用を全廃し、1999年から段階的にビオディナミを導入し、2003年から全ての畑で実践しています。もともと、ドメーヌは3つの単独所有畑、「コンブランシアン」の「クロ・デュ・シャポー」、ドメーヌが本拠地を置く「クロ・ド・ラルロ」、「クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ」から形成されていましたが、1991年に「ロマネ・サン・ヴィヴァン」を、翌年には「ヴォーヌ・ロマネ」の「レ・スショ」を購入したことにより、総面積は14haにまで拡大しました。
「ラルロー」では、色の濃さよりも、味わいのバランスを重要視しています。「デュジャック」仕込みの全房発酵で仕込むことにより、抽出は柔らかく純真無垢の味わいに仕上がっています。並外れてフィネスに富んだ、優雅で絹のような舌触りを持ったワインは、フランスだけでなくヨーロッパで絶大な人気を誇っています。「クロ・ド・ラルロ」と「クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ」の若樹は、それぞれ「ル・プティ・アルロ」、1級「レ・プティ・プレ」になります。さらに、「クロ・ド・ラルロ」の一部からは、貴重な白ワインも造られています。
2006年“スメ”の後任として、彼のもとで8年間学んだ“オリヴィエ・ルリッシュ”に引き継がれますが、彼は2011年に「アルデッシュ」にある自らのドメーヌに専念するために退職しました。その後、「フレデリック・マニャン」で修業をしてきた“ジャック・デヴォージュ”が新たに任命されます。しかし、あまりに美味しいワインを造りすぎたからか…、ヘッドハンティングされ、2015年から別の醸造所(移籍先はなんとかの有名な「クロ・ド・タール」!)へ移動することになりました。後任は女性醸造家“ジェラルディーヌ・ゴドー”「アレックス・ガンバル」の醸造責任者)です。
今回ご紹介「クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ」は「ラルロー」の1級の中でも常に最上の評価を受けるモノポール(単独所有畑)です。街道を走っていると見える大きな看板が目印らしく、7.2haの畑は遮るもののない、なだらかな南東向きの絶好斜面。「ニュイ・サン・ジョルジュ」の中では最も南の「プレモー・プリセ」のエリア、「ニュイ・サン・ジョルジュ」のグラン・クリュと呼ばれる「レ・サン・ジョルジュ」と地続きの南側に位置します。 同じ「ラルロー」の「クロ・デ・ラルロ」とは非常に対照的ながっしりとした骨格を持ち、男性的で濃密、力強さに溢れたワインです。スパイスのニュアンスを含んだ黒果実の凝縮したアロマと、リッチなタンニンのしっかりしたストラクチャーが、力強く口中を満たします。非常にポテンシャルの高い1本です。
2006年はフランスの生産地で最も幸運に恵まれた場所の1つとなりました。収穫日は早熟だった05年とほぼ同じ。ブドウは良く熟し、果実は成分構成がしっかりとし、果房間の風通しも良かった。果皮はポリフェノールとアントシアニンに富み、収穫量は最終的にかなり抑えられたようです。非常に濃厚な果実感と鮮やかなスパイス感が顕著に表れて非常にインパクトのある仕上がりです。初めて“オリヴィエ・ルリッシュ”が手掛けたメモリアルヴィンテージです。
対して2005年は生育サイクルは春の間順調に推移し、6月にはブルゴーニュにはよくあることですが、いくぶんか不安定な天候になりました。しかし、開花は全体的にはうまく経過。気温の上下のせいで、ミルランダージュ(果汁に対して、皮や種といった物質量の比重が大きくなるので、色合いやタンニンもしっかりする)も多く生じ、質の良い小さな実ももたらしました。気象条件は7月の初めから9月の終わり、さらにはそれ以降もブドウにとっては好ましいものとなり、おおむね乾燥していて昼間は日が照り、夜間は涼しかったようです。わずかな雨がよいタイミングで降り乾燥を和らげ、最終的には葡萄生育にとって最良のヴィンテージとなりました。そのためワインはミネラル感やタンニンが豊富な質実剛健な仕上がりになり、まさにミスター「ニュイ・サン・ジョルジュ」そのものの一本となりました。“ジャン・ピエール・ド・スメ”つくる最後のビッグヴィンテージです。是非、お楽しみくださいませ!!!

(2018.4.01[SUN])

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