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メゾンドヴァン鶉亭

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「 今月のおすすめワイン 」

ボーヌ・グレーヴ(今月のおすすめワイン)

★12月のお勧めボトルワイン

BEAUNE.Greves '10 (De Montille) \20,000
ボーヌ グレーヴ (ド モンティーユ)

「ヴォルネ」村の「ドメーヌ・ド・モンティーユ」といえば、古典的ワインの銘醸家として名の知れたドメーヌです。映画「モンドヴィーノ」でも主役級で取り上げられたので、ご記憶の方も多いに違いありません。
先代の“ユベール”は「ディジョン」での弁護士が本業。というのも1947年にドメーヌを相続した時、ブドウ畑の面積はわずか3haしかなかったのです。
その後、息子の“エティエンヌ”とともにブドウ畑を拡張し、1990年代には7haを超えるまでに広がりましりました。この“エティエンヌ”も「パリ」の「クーパース&ライブランド(現プライスウォーターハウス・クーパース)」の会計士として働いていましたが、2001年に「ブルゴーニュ」に戻り、「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」の経営に就くと同時に、「ドメーヌ・ド・モンティーユ」の当主となりました。もっとも“エティエンヌ”自身は1983年からドメーヌのワイン造りに関与しており、1995年には実質的にドメーヌの主導権を握り、ブドウ栽培をビオロジックへと転換したのです。“エティエンヌ”がフルタイムで経営にあたるようになってからというもの、ドメーヌの版図拡大は凄まじい。1993年にはすでに、「ピュリニー・モンラッシェ」村1級「カイユレ」を「ジャン・シャルトロン」から買い取っていましたが、2004年に「ボーヌ」村1級「エーグロ(白)」、特級「コルトン・クロ・デュ・ロワ」、「コルトン・シャルルマーニュ」を入手。
2005年に「ドメーヌ・デュジャック」と共同で「トマ・モワイヤール」を買収し、「コート・ド・ニュイ」にも進出しました。この時に「ヴォーヌ・ロマネ」村1級「マルコンソール」、「ニュイ・サン・ジョルジュ」村1級「オー・トレ」、特級「クロ・ド・ヴージョ」をラインナップに加えています。さらに2012年、“エティエンヌ”が経営を任されていた「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」をオーナーの金融機関から買い取りました。ただし、シャトーが所有していた特級「モンラッシェ」と「バタール・モンラッシェ」は、この買収に協力した「シャトー・ラトゥール」の“フランソワ・ピノー”に譲り、彼の「ドメーヌ・ドゥージェニー」に加わることとなりました。
早いうちから飲めるワインが主流となりつつある昨今の「ブルゴーニュ」の中で、長期熟成に耐える正統派の造りを貫徹しています。出荷直後でも美味しく飲めますが、やはり10年以上、時には20年30年と熟成を経てからその真価を発揮するワインを造ります。
ワイン造りは1970-1980年代とほとんど変わっていませんが、栽培においては比較的変化が目立ちます。もともと除草剤は使用したことがなく鋤き入れで対応してきたといいますが、『高品質のワインは高品質のブドウからしか出来ない。そのためには周囲と調和した、生きている土壌が必要だ。土壌は単なる樹を地下で支える物質ではない』として、1991年にはリュット・レゾネを採用、1997年から有機へとよりナチュラルな栽培に変更し、さらに近年ヴィオディナミに移行しています。
今回ご紹介の「ボーヌ・レ・グレーヴ2010年」は、万人が認める「ボーヌ」村最高の1級畑。 「ボーヌ」村に、グラン・クリュはありませんが、プルミエ・クリュを36も保有しており、「ボーヌ」村の西方の緩やかな勾配を覆う北側部分のプルミエ・クリュの畑で、面積は「ボーヌ」村の中で最大です。砂利の混ざった土壌で、“graves(グラ―ヴ:砂礫の一種)”から派生していると考えられます7。並外れた繊細さを持った規格外のワインで、ドメーヌではこれを“特級ワインの親しい友達”として“グラン・プルミエ クリュ”と位置付けています。サクランボや木苺の柔らかな香りやプラム、土、鉄や森の下生えの香りを示す、混じり気のない、エアリーな香り。かすかにスモーキーな個性をもち、まろやかで、しなやか、そして堅固で素晴らしい凝縮感のあるミディアムボディのフレーバーで、非常に上品な深みがあり、バランスのとれた長い余韻です。モンティーユは、ブルゴーニュの真髄ともいえる、人を魅了してやまない、素晴らしい香味をもった長期熟成型のワインでございます。
是非、ご堪能下さいませ!!。

(2012.12.01[SUN])

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