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「 今月のおすすめワイン 」

マルサネ

★9月のお勧めボトルワイン

MARSANNAY.Les Longeroies '10 (Denis Mortet) 16,000
マルサネ レ ロンジュロワ (ドゥニ モルテ)

今日、ドメーヌを運営するのは故“ドゥニ・モルテ”の長男“アルノー・モルテ”。2006年、24歳の若さでこの名高いドメーヌの運営を任されることとなりました。専門学校を中退し、「メオ・カミュゼ」と「ドメーヌ・ルフレーヴ」で研修。13歳の頃からすでに父の手伝いをさせられていたそうだが、2000年以降、フルタイムで働いているそう。「ドメーヌ・ルフレーヴ」で研修したのは自身もわずかながら白ワインを手がけ、ビオディナミにも興味があったためで、「ルフレーヴ」で働いた結果、ビオディナミの難しさを理解したとか。今日、11.2haの畑はきわめてビオロジックに近く、化学肥料、殺虫剤、除草剤には頼らない栽培がとられています。
“ドゥニ”時代のドメーヌのワインは、いかにも「ジュヴレ・シャンベルタン」らしい、強い抽出と凝縮感をもつワインでありました。しかし、息子の“アルノー”は、抽出が強過ぎるのではないかと父の造るワインに疑問を抱き、2000年にそれを訴えて以降、ピジャージュの頻度を減らすようになったとか。
醸造法は、原則として完全除梗(2009年のような暑い年は半分くらい全房を含める)のうえ、低温マセレーション。発酵容器はコンクリートタンクを使います。1日1回のルモンタージュと2、3回のピジャージュ。新樽率も父の時代と変わり、以前はほぼ100%新樽熟成でしたが、現在は村名「ジュヴレ・シャンベルタン」で60〜70%まで下げています。熟成期間は18ヶ月。
かつて5つの区画名入り「ジュヴレ・シャンベルタン」を造っていた「ドゥニ・モルテ」だが、その後、それらをひとつにまとめた「ジュヴレ・シャンベルタン・メ・サンク・テロワール」に集約。それを今度は以下の3つのキュヴェに整理しました。
「アン・マトロ」と「オー・ヴェレ」を中心とするノーマルの村名「ジュヴレ・シャンベルタン」。「コンブ・デュ・デゥシュ」と「アン・ドゥレ」を中心に樹齢70〜80年の古木を用いて造られる「ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ」。それに1級「シャンポー」に隣接した、小石の多い樹齢70年の区画、「アン・シャン」のみから造られる、唯一の区画名付き村名「ジュヴレ・シャンベルタン・アン・シャン」です。
“アルノー”の時代になり、ワインは力強さと同時にフィネスやエレガンスを備えたものとなり、口当たりはまろやかに、喉越しはスムーズに変化しているのは確かです。また、近年、“アルノー・モルテ”が力を入れているのが「ジュヴレ・シャンベルタン」よりも北のアペラシオン、「マルサネ」や「フィサン」など「コート・ド・ニュイ」北部のアペラシオンに関心を寄せ、この地域の畑を増やしており、それらのワインの品質がすこぶる高い。
そこで、今月おすすめさせて頂くワインに、「マルサネ・レ・ロンジュロワ2010年」を上げてみました。「ロンジュロワ」は間違いなく「マルサネ」で1、2を争う上質クリマです。「ドニ・モルテ」が所有する「マルサネ・レ・ロンジュロワ」の畑は約1ha。現在「マルサネ」には1級畑が無いのですが、いくつかの畑が1級昇格の申請中をしています。
古いフランス語で「溝」を意味する名前の付いたこの畑は、マルサネの丘の中腹部、沢山の石灰岩で構成される深い土壌で南向きの斜面に位置しています。どちらかというと軽くなりがちの「マルサネ」ですが、こちらの「レ・ロンジュロワ」は果実の凝縮感とミネラル、酸味とのバランスに優れているのが特徴で、早くもリキュールのような熟成感も感じ取れます。ダークチェリーのアロマが華やかに香り、タンニンは早いうちから溶け込み、かつ、緻密、風味豊かな味わいは頭一つ抜きんでた様相です。
偉大な父に並び、いえ、現在超えたとも言われています“アルノー・モルテ”のワイン!これは、間違いなく、あっという間に完売します。是非、お楽しみくださいませ!!!。

(2017.9.01[FRI])

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