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「 今月のおすすめワイン 」

アンリ・グージュ

★3月のお勧めボトルワイン

NUITS ST-GEORGES.Clos des Porrets St-Georges '09 (Henri Gouges) ¥ 20,000
ニュイ サン ジョルジュ クロ デ ポレ サン ジョルジュ (アンリ グージュ)

 「ニュイ・サン・ジョルジュ」村で忘れてはいけない造り手が「ドメーヌ・アンリ・グージュ」です。低収量型品種のクローンを作る名人でもありました創設者の故“アンリ・グージュ”は、原産地呼称制度の誕生と発展にその生涯をかけた人物でもありました。
1930年代まではこの村を含め「ブルゴーニュ」全土におきまして、偽者ワインが横行し、「ローヌ」産のワインまでもが高名な村名をまとったボトルに化けていました。ワインは樽で売買されるのが商慣行で、それから先の品質は良くも悪くもネゴシアンに委ねられていたのです。そうした事態に対し、悠然と立ち向かったのが、「ヴォルネ」村の“マルキ・ダンジェルヴィーユ”氏や“アンリ・グージュ”氏でした。彼らは本来の生産地をラベルに記載することを重視、商人(ネゴシアン)の手を離れ、自らワインを瓶詰めする事を決意します。これが「ドメーヌ元詰」の誕生となります。大恐慌により普通でもワインが売れなくなっていた経済状況において、1933年、“アンリ”は最初の元詰めワインを売り出します。こうした英断により、今日、我々がまがい物を掴まされずにすんでいるのです。
彼は1920~30年代の不況下、土地の価格が低落して数多くのブドウ畑が売りに出される中、最良の区画を次々と買収してドメーヌの基盤を築いていきます。「サン・ジョルジュ」地区を中心とした優れた一級畑から生み出されるワインは、その功績と共に、「ニュイ・サン・ジョルジュ」の指標と称えられていました。
1967年、“アンリ”の死去により、二人の息子が引き継ぐことになりますが、残念なことにその評価は激変、酷評にさらされるようになります。先代の偉大なる実績にアグラをかいた結果といえるのでしょうが、1980年代後半からは、それぞれの息子(従兄弟同士)が仕事を分担してドメーヌを切り盛り。低迷した時期を、“ピエール”(栽培担当)と“クリスチャン”(醸造担当)が立て直しに成功したのです。
数々の優れた1級畑を所有する“グージュ”家ですが、中でもこの「クロ・デ・ポレ」は、同家が誇るモノポール、自然とワインの造りにも力が入ります。3.5ha、平均樹齢30年ですが、区画の一部は樹齢70年、若木とのアッサンブラージュによって、良いバランスが生まれます。「エレガンスと洗練」を身にまとう珠玉の1本でございます。リッチなタンニンと自然の葡萄の甘みが感じられる豊かな味わい。しっかりとしたストラクチャを持ち、実に濃厚、フィニッシュに上品なスパイスを感じます。一般的な「ニュイ・サン・ジョルジュ」よりスタイリッシュな印象を受けますが、はっきりとしたストラクチャが主張する、南部「ニュイ・サン・ジョルジュ」の魅力的なキャラクターを十二分に表現しています。
ようやく春の暖かさを感じ始めました3月の美食の会の主役としてスターターとして、是非、お楽しみくださいませ!!。

(2017.3.01[WED])

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