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「 今月のおすすめワイン 」

ミュニュレ

★10月のお勧めボトルワイン

NUITS ST-GEORGES.Clos de Fouches (Jacques Frederic Mugnier) '06 20,000
ニュイ サン ジョルジュ クロ ド フルシュ (ジャック フレデリック ミュニエ)

現当主の“フレデリック・ミュニエ”が「シャンボール・ミュジニー」村に帰ってきたのは1985年、30歳の時だったそうです。スイスで生まれ、石油関連のエンジニアとして世界を飛び回り、定期便のパイロットとしても活躍していました。
“フレデリック”は「まったく違う生き方をしてみたかった」とか・・・。
ドメーヌが所有する珠玉のクリマは1889年、リキュールメーカーを経営していた曽祖父の“フレデリック”が、「モレ・モンジュ」家から購入したもの。
「ミュジニー」(1.13ha)、「ボンヌ・マール」(0.36ha)、「シャンボール・ミュジニー」1級「レザムルーズ」(0.53ha)、「ニュイ・サン・ジョルジュ」1級「クロ・ド・ラ・マレシャル」(9.55haのモノポール)……。
しかし、父の代まではワイン造りに直接関与せず、これらの畑はすべて他の造り手に貸し出されていました。その契約が85年に切れるのを機に、フレデリックはワインの世界に身を投じる決意を固めたのです。
「ボーヌ」の醸造学校でワイン造りの基礎を学び、隣人の“クリストフ・ルーミエ”や「ヴォルネイ」の“ミシェル・ラファルジュ”に指導を仰いだ。
ブドウ栽培はビオロジックに限りなく近く、除草剤、殺虫剤の散布はなし。必要に応じてベト病対策の薬品をわずかにスプレーするのみという。
除梗は100%。低温マセレーションはせず、木桶とステンレスタンクを併用して醸造を行う。木桶のほうが優っているという意識はなく、純粋に量的な問題で使い分けています。
樽熟成期間はおよそ17ヶ月。新樽の割合はどのアペラシオンでも15〜20%と比較的少ない。このような造りから、さほど色の濃度は抑えられ、口当たり柔らかく、シルキーな喉越しのワインが生まれる。
この「ミュニエ」が全面積を所有するモノポールのクリマは、2003年まで50年にわたり「フェヴレ」に貸し出されていたものです。ようやくその契約が切れ、2004年から「ミュニエ」が栽培・醸造しています。
「フェヴレ」時代の「クロ・ド・ラ・マレシャル」は、まだ長期熟成型を標榜する先代の造りだったことも手伝い、いかにも怒り肩のワインでした。
しかし、「ミュニエ」時代になってからは、これが本当に同じクリマかと訝るほど、エレガントなワインへと変貌しています。
また、“フレデリック”はクロの最北部にあるピノ・ノワール種に、その根を残したままシャルドネ種の穂木を刺し、2005年ヴィンテージより「クロ・ド・ラ・マレシャル」の白を復活させてもいます。
色調はやや深さのあるルビー色。最初の香りはラズベリー、ストロベリーのまとまりのある黒赤果実香。その中に、大地の香りを感じます。けっこう力強い。さらにその奥にジャムや干し草ニュアンスを感じます。穏やかな酸、角の取れた程良いタンニン量、そして隙間なくベリー系の果実味が舌の上を通って行きます。土や金属的なミネラル感も十分に感じられ、非常に複雑で力強い味わいです、時間と共にあんずのようなジャミーな果実味が存在感を増してまいります。
今回ご紹介の「ニュイ・サン・ジョルジュ・クロ・ド・フルシュ2006年」は一級畑「クロ・ド・ラ・マレシャル」の若樹、9つのパーシャル(区画)から造られる9つのキュヴェをブレンドした、いわばセカンド的ワインです。れっきとした一級畑にもかかわらず、村名格にデクラッセしている「ブルゴーニュ」ファンには嬉しい1本でございます。
この機会に是非、ご堪能下さいませ!!。

(2016.10.1[SAT])

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