鶉言

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Author:メゾンドヴァン鶉亭
京都鴨川のワインダイニングです

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「 皐月の床 」

床

まるで初夏の様相でスタートした「皐月の床」ですが、時ならぬ「豪雨」や「冷え込み」に悩まされる日も多く、早くも「異常気象」の前触れです・・・対岸の「ジャスミン」もそろそろ咲き揃い、清々しい「新緑」と川面を渡る「涼風」が心地良い一時を奏でます・・・。

(2016.5.11[WED])

「 今月のおすすめワイン 」

シャブリ

★5月のお勧めボトルワイン

CHABLIS. Grand Cru Les Clos (Vincent Dauvissat) '12 \18,000
シャブリ グラン クリュ レ クロ (ヴァンサン ドーヴィザ)

CHABLIS. Grand Cru Les Preuses (Vincent Dauvissat) '12 \18,000
シャブリ グラン クリュ レ プルーズ (ヴァンサン ドーヴィザ)

「ドーヴィサ」は1920年代から続く伝統あるドメーヌです。1920年代、“ロベール・ドーヴィサ”氏がドメーヌの礎を築き、 元詰めを始めたのは1930年代でした。その後、息子の“ルネ”氏によってその名声を揺るぎないものとし、現当主である“ヴァンサン”氏は1976年から“ルネ”氏と共に働き始め、そのワイン造りを受け継ぎました。
「ドーヴィサ」は、親戚にあたる「ドメーヌ・ラヴノー」と並び、クラシックで長命、古典的なスタイルの「シャブリ」を造り出す名手として、常に最高の評価を得ており、そのワインは、評論家である“セレナ・サトクリフ”氏が、『すべての「シャブリ」のあるべき典型』と語るように、「シャブリ」はもちろんのこと、「ブルゴーニュ」の白ワインの最高峰のひとつであることは疑いようがありません。
「ドーヴィサ」が所有する畑は、全部で約12ha。そのうち、2つのグラン・クリュは合わせて約2.5ha、3つの1級畑が約6.6ha。近年購入したA.C.「シャブリ」は1ha程度と、どの畑もわずかな面積。また、2003年から、友人から「イランシー」に畑を借りて赤ワイン造りにも挑戦しており、全ての畑において丁寧に剪定や芽かきを行い、収量を抑え品質にこだわったワイン造りを行っています。
「ドーヴィサ」では、父“ルネ”氏の代から除草剤や農薬の使用を控えていました。そして“ヴァンサン”氏がそれをさらに促進、1998年より3haの区画で実験的にビオディナミを始めました。彼は学生時代から「科学肥料や農薬の効用を聞いてもまったく関心が湧かなかった。むしろ植物と自然との関わり合いに興味を持った。」と語っており、早くからビオディナミに目を向けていました。そして2002年には、全ての畑の栽培方法をビオディナミに転換。それによって、「目に見えて土壌のバランスが改善され、病気が減り、腐敗果も少なくなった」とその効果を評しています。
「ドーヴィサ」では、基本的に、50年前に父“ルネ”氏が行っていた昔ながらの手法を厳格に守ってワイン造りを行っています。発酵に温度管理が出来るステンレスタンクを併用しているものの、熟成には「シャブリ」地方の伝統である132ℓ入りのフュイエットという小樽を使用。これは、「ブルゴーニュ」地方で一般的なピエス(225リットル~228リットル)の半分の大きさで、以前は「シャブリ」独自の樽として広く用いられていました。しかし、1970年代以降、多くの生産者がより生産性の高く、安定性のあるステンレスタンクに移行、現在では伝統的なワイン造りを行うごく一部の生産者しか使用していません。そのフュイエットとピエスを併用し、樽での熟成はおよそ6ヶ月間、その後軽く濾過を行ない瓶詰めされます。そうして出来上がるのは、樽の風味がしっかりと染み込んだ力強いワイン。かといって樽の風味が突出することなく、土壌に由来するミネラルと丁寧な畑仕事による完熟した果実の味わいが一体となった、他とは一線を画す長期熟成向けのワインとなります。
最新の2012年ヴィンテージは、雹や開花時期の雨の影響で、生産者の腕が試される年となりました。春先は気温が低く、更に開花時期の6月に雨や雹が続いたためブドウの生育が懸念されました。しかし成熟期である7月から9月までの暑い天候によってブドウは大変良く熟し、小粒ながら果汁の凝縮度の高いブドウが結実しました。「ドーヴィサ」では9月21日からと比較的早いブドウの収穫を行いました。例年に比べ、収量が40%ダウンと極めて少なかったものの、ワインはしっかりとした果実味を持った優良な出来。フランス国内のレストランなどからの需要が集中、各レストランやインポーターへの割り当ての数量は厳しく制限されたことから、今後も手に入れることが困難になると予想されるヴィンテージです。
今回、ご紹介の「シャブリ・グラン・クリュ・レ・クロ2012年」は「シャブリ」の生産地域のうち僅か2%ぐらいの区画、威厳あるシャブリ最大かつ最上の特級畑「ドーヴィサ」は「レ・クロ」の最上部にある区画を所有し、ブドウの樹齢は50年以上です。緑を帯びる黄色の色調は、熟成により明るさが増し、輝く淡い黄金色へと変化します。香りは、火打石を擦ったようなミネラル感が強く、アカシア、ナッツ、干し果実のような爽やかで濃密、明らかに他のランクとは違います。厚みのある濃密なボディは活力に満ち溢れ、酸・ミネラルとのバランスが素晴らしい。
同じく、グラン・クリュの「レ・プルーズ」は非常にエレガントな仕上がり、「レ・クロ」の半分以下の区画ですので、その分貴重かもしれませんね、トップドメーヌの作る「シャブリ・グラン・クリュ」で改めてその素晴らしさを再確認してくださいませ!!。

(2016.5.01[SUN])

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