「 今月のおすすめワイン 」

★2月のお勧めボトルワイン
RIDGE VINYARD CABERNET SAUVIGNON ESTATE '11 (SANTA CRUZ MOUNTAINS) \18,000
リッジ ヴィンヤード カベルネ ソーヴィニィヨン エステイト (サンタ クルーズ マウンテン)
「リッジ・ヴィンヤーズ」は、米国「カリフォルニア」州を代表する名門ワイナリーで、1986年に「大塚製薬株式会社」が取得しました。その名声は米国内のみならずヨーロッパにも轟いており、世界最高峰のワイナリーの一つとして数えられております。
1976年パリ、当時は全く評価されていなかった「カリフォルニア」ワインを、今も昔も世界の頂点に君臨するフランスワインと競わせようとする試みが行われました。
米仏の赤白合計10本を、フランスワイン界を代表する重鎮たちが、ブラインド試飲にて、審査を行いました。
フランスの圧勝と誰もが信じて疑わなかったにも関わらず、結果は無名で安価なカリフォルニアワインが赤白両部門で1位を獲得したのです。時は流れて2006年、フランス側からの申し出により、『30年前と同じ赤ワインを、十分に熟成させた状態で競わせよう』と、再戦することになりました。大方の予想では、「カリフォルニア」ワインは、若いうちは美味しく飲めるが、偉大な「ボルドー」ワインのように、長期熟成することが出来ない。という見方でした。結果、またしても意外な結末。第1位から第5位までを、「カリフォルニア」産赤ワインが独占したのです!そして、その中で圧倒的な大差で勝利したのが、「リッジ・ヴィンヤーズ」の「リッジ・モンテベッロ 1971」でした。
今回おすすめの「リッジ・エステート・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、「モンテベッロ」と同じ畑の葡萄を使用。いわゆる「モンテベッロ」のセカンドラベル的な商品です。1886年、「モンテベロ」の畑に初めてブドウが植えられ、ワイナリーの建設が始まりました。ワインが初めて造られたのが1892年のことで、1940年代前半には、古いブドウ畑の最後の区画が打ち棄てられましたが、1940年代後半になるといくつかの区画にブドウが植え直されています。現在、樹齢60年を迎えるこの時のカベルネ・ソーヴィニョン種の樹から、1962年に初めて「リッジ・モンテベロ」が生産されました。1978 年まで、同じ区画のブドウでワイン造りが続けられています。その頃になると、1960年代に再植された、かつて打ち棄てられていた区画のブドウ樹も成木になっており、そこからの果実の一部も「モンテベロ」に用いられるようになりました。一方で、この新しい区画から収穫されたブドウの多くは、もっと早くから複雑味を発展させ、若いうちから楽しめる別のワインとして瓶詰めされるようになりました。これがかつて、「サンタ・クルーズ・マウンテンズ」と呼ばれていたワインです。2008年ヴィンテージより、際立ったスタイルを持つこのワインは、「リッジ・エステート・カベルネ・ソーヴィニョン」にその名を変えました。新しい名は、主要品種の名前と、「モンテベロ」の自社畑産のブドウであることを強調しています。
ブレンド比率はカベルネ・ソーヴィニヨン種82%、メルロー種14%、プティ・ヴェルド種3%、カベルネ・フラン種1%、熟したカシスやプルーンのアロマに、青野菜やシダ系植物の爽やかな香りが加わります。上級「ボルドー」を彷彿とさせるエレガントさとフィネスを兼ね備えた、酸味とタンニンのバランスに優れた1本です!
リッジ・ヴィンヤーズのCEO兼最高醸造責任者である“ポール・ドレーパー”氏は、「醸造家が選ぶ醸造家賞 2013 Winemakers’ Winemaker Award」を受賞するなど、カリスマ的醸造家の一人で、我が鶉亭にもお越しになって頂いたこともあり、何かと縁のあるワインでございます。今月のコース料理のメイン「鳥取産 黒毛和牛バラ肉の赤ワイン煮込み」にも抜群の相性でございますので是非、お楽しみくださいませ!!。他に、ジンファンデル種を使った、「リットン・スプリングス」、「イースト・ベンチ」、白ワインはシャルドネ種の「シャルドネ エステイト」もご用意しております、お楽しみに!!!。
(2016.2.01[MON])