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メゾンドヴァン鶉亭

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「 今月のおすすめワイン 」

ラトリシエール・シャンベルタン

★12月のお勧めボトルワイン

LATRICIERES CHAMBERTIN (Arnoux Lachaux) '09 \38,000
ラトリシエール シャンベルタン (アルヌー ラショー)

「アルヌー・ラショー」は、「ヴォーヌ・ロマネ」村の名門ドメーヌとして名高い「ロベール・アルヌー」が2008年から改称したものです。先代の“ロベール・アルヌー”は父の死に伴い、26歳の若さでドメーヌを継承。もともと“ロベール”の両親はともに「ヴォーヌ・ロマネ」村の出身でいくらかの畑を所有していましたが、それを大きく広げたのは“ロベール”です。しかし、彼は3人の娘をもうけましたが、跡取りとなる男子がいませんでした。そこで末娘の“フローランス”が婿をとり、ドメーヌを継ぐことに。その婿こそ、現当主の“パスカル・ラショー”でございます。
“パスカル”は87年に“フローランス”と結婚。もとは「ボーヌ」村の薬剤師でワイン造りとは無縁の家系でしたが、結婚後、ブドウ栽培とワイン造りを学び、ドメーヌで働くようになりました。95年に“ロベール”が他界して以降は“パスカル”と“フローランス”のふたりでドメーヌを切り盛りしてきました。カーヴの拡張、醸造施設の改装、そして畑もさらに増やし、2008年には今回おすすめの「ラトリシエール・シャンベルタン」をラインナップに加えたのです。
「ヴォーヌ・ロマネ」村がお膝元だけに、この村と「ニュイ・サン・ジョルジュ」村を中心に数々のクリマをもっています。特級は「ロマネ・サン・ヴィヴァン」、「エシェゾー」、「クロ・ド・ヴージョ」、それに「ラトリシエール・シャンベルタン」とじつに豪華。ドメーヌが所有する畑の総面積は13haを超えています。
ブドウ栽培はリュット・レゾネ。手摘みでブドウを収穫し、ブドウは破砕せずに低温マセレーションの後、ステンレスタンクで自然発酵。樽熟成期間は平均14ヶ月で、新樽の比率は村名で20〜25%、一級畑で30〜50%。特級は100%新樽ですが、「ヴォーヌ・ロマネ」1級の「オー・レニョ」と「レ・シュショ」にも100%の新樽を用いています。こうして造られる「アルヌー・ラショー」のワインは、なんといってもバランスがよい。果実味が過ぎたり、樽香が強すぎることもなく、しかし、十分な凝縮感を伴っているのです。
「ラトリシエール・シャンベルタン」は三方を森で囲まれた区画で、流れ込む冷気のため気候は涼しく、また小石が多い。力強さと繊細さを合わせ持ち、長期熟成のポテンシャルは極めて高くなっています。濃いルビー、ブラックチェリー色の鮮やかなローブをまとい、キイチゴ、カシスやスグリ、また、甘草やスパイスの香りを想起させ、同様にバラ、スミレ、コケ、森の下草のアロマも感じられます。味わいは力強く、豊満さとエレガンスがうまくまとまり、あふれるコクと複雑性があり、芳醇で精気に満ち非常に肉感的でございます。「アルヌー・ラショー」のワインは、なんといってもバランスがよい。果実味が過ぎたり、樽香が強すぎることもなく、しかし、十分な凝縮感を伴っているのです。是非、お楽しみくださいませ!!。


(2015.12.01[TUE])


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