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メゾンドヴァン鶉亭

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「 今月のおすすめワイン 」

ニュイ・サン-ジョルジュ


★9月のお勧めボトルワイン

NUITS ST-GEORGES.Les Poisets (Robert Arnoux) '06 \17,000
ニュイ サン ジョルジュ レ ポワゼ (ロベール アルヌー)

“アルヌー・ラショー”は、「ヴォーヌ・ロマネ」の名門ドメーヌとして名高い「ロベール・アルヌー」が2008年から改称したものである。先代の“ロベール・アルヌー”は父の死に伴い、26歳の若さでドメーヌを継承。もともと“ロベール”の両親はともに「ヴォーヌ・ロマネ」の出身でいくらかの畑を所有していましたが、それを大きく広げたのは“ロベール”なのです。しかし、彼は3人の娘をもうけたが、跡取りとなる男子がいませんでした。そこで末娘の“フローランス”が婿をとり、ドメーヌを継ぐことに。その婿こそ、現当主の“パスカル・ラショー”でございます。
“パスカル”は87年に“フローランス”と結婚。もとは「ボーヌ」村の薬剤師でワイン造りとは無縁の家系でしたが、結婚後、ブドウ栽培とワイン造りを学び、ドメーヌで働くようになりました。95年に“ロベール”が他界して以降は“パスカル”と“フローランス”のふたりでドメーヌを切り盛りしてきました。カーヴの拡張、醸造施設の改装、そして畑もさらに増やし、2008年には「ラトリシエール・シャンベルタン」をラインナップに加えました。さらに2011年からは長男の“シャルル”が加わり、ますますの発展がなされそうです。
「ヴォーヌ・ロマネ」村がお膝元だけに、この村と「ニュイ・サン・ジョルジュ」村を中心に数々のクリマを持っています。特級畑は「ロマネ・サン・ヴィヴァン」、「エシェゾー」、「クロ・ド・ヴージョ」、それに「ラトリシエール・シャンベルタン」とじつに豪華。ドメーヌが所有する畑の総面積は13haを超えてきています。
ブドウ栽培はリュット・レゾネで行われ、手摘みでブドウを収穫し、ブドウは破砕せずに低温マセレーションの後、ステンレスタンクで自然発酵されます。樽熟成期間は平均14ヶ月で、新樽の比率は村名で20〜25%、一級畑で30〜50%。特級は100%新樽ですが、「ヴォーヌ・ロマネ」1級の「オー・レニョ」と「レ・シュショ」にも100%の新樽を用いられています。
「プレモー・プリセ」村寄りにある村名畑。一級畑「カイユ」の真下に位置し、土壌は石灰質の泥灰土を含むシルト。明るく深みのあるルビー色、凝縮したフレッシュな果実のアロマが広がり、ニュイにしては柔らかくしなやかなタンニン。なんといってもバランスがよい。果実味が過ぎたり、樽香が強すぎることもなく、しかし、十分な凝縮感を伴っています。間違いなく、現在の「ブルゴーニュ」を代表する造り手の一人です、是非、お楽しみ下さいませ!!

(2015.9.01[TUE])

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