「 今月のおすすめワイン 」

★6月のお勧めボトルワイン
MEURSAULT (Comtes Lafon) '11 \28,000
ムルソー (コント ラフォン)
「ドメーヌ・デ・コント・ラフォン」は世界の白ワイン、トップ生産者10傑(2006年『デキャンタ誌』においては第2位)に選ばれ、「ムルソー」村のもうひとつの巨匠、「コシュ・デュリ」と双璧をなす、偉大な造り手です。
常に進化し続けるブドウ栽培、醸造技術、ワインのクオリティから『ムルソーのスペシャリスト』と呼ばれています。ドメーヌの歴史は“ジュール・ラフォン”氏によりはじまり、3代目当主となった“ルネ・ラフォン”氏の代で、「コント・ラフォン」の名声は不動のものとなりました。
現オーナーで4代目の“ドミニク・ラフォン”氏は、これまでの醸造テクニックに偏っていた古い手法から一新、近代的な醸造法を取り入れるだけでなく「ワイン造りは畑から」と、ワイン造りの原点であるブドウ栽培に立ち戻りました。ビオディナミを実行し、また1平方メートルあたり1本という低植樹率、さらには発芽の抑制による果実の徹底した収量制限を行ったことで、クオリティの高いブドウを得ることに成功したのです。 そうして造られる優れたワインによって、唯一無二の存在へドメーヌの価値を大きく飛躍させました。そのワイン造りはムルソーの造り手たちの指南となり、その功績は「ムルソー」全体の評価を高めたといっても過言ではありません。
「ムルソー」といえば芳醇な果実味とボリュームのあるリッチなテイストが人気のワインですが、そこへ磨き上げられたような緻密な質感と、しっかりとした構造を打ち出してくるのが「コント・ラフォン」の特徴です。まさに「ムルソー」の最高峰と言える味わいです。また、2010年「ブルゴーニュ」に起きた新たな動きに、“ドミニク・ラフォン”氏も加わることとなります。アメリカのワインコンサルタント、“ロバート・ボーア”氏率いるニューヨークの投資家グループが「ドメーヌ・ルネ・マニュエル」を買収。「ムルソー」の巨匠、“ドミニク・ラフォン”氏と、「ドメーヌ・ルーロ」の“ジャン・マルク・ルーロ”氏が“ロバート・ボーア”氏から「ドメーヌ・ルネ・マニュエル」の畑を18年間リース契約することで合意。新たに1級畑の「ブシェール」と「ポリュゾ」がラインナップに加わりました。これにより「コント・ラフォン」が、「ムルソー」のベスト・クリュとされる、6つの1級畑を所有する唯一の生産者となったのです。
「コント・ラフォン」の村名「ムルソー」は、村名と言っても「シャルム」、「ジュヌヴリエール」、「グット・ドール」という名立たる1級畑の若樹と、その他「ムルソー」に所有する村名畑のブドウをブレンドして造られているのです。 それぞれの畑にはリッチネス、ミネラル感や張り、エレガンスなど異なったブドウの長所がありますが、ブレンドの妙技によってそれらが引き立っています。アカシアのハチミツ、オレンジの花や 洋ナシの魅惑的で甘い香りが口いっぱいに広がり、ブリオッシュのニュアンスを鼻腔に感じた後、オレンジなどのシトラスフルーツのみずみずしさが余韻に染みわたります。リッチな果実味とボリュームが絶妙なハーモニーを生み出す「ムルソー」です。
生産量も非常に少なく、入手も困難を極めますが、極上の白ワインを求めるならば、これ以上ないほどの逸品です。是非、この機会にご賞味くださいませ!!!。
(2015.6.01[MON])