「 今月のおすすめワイン 」

★8月のお勧めボトルワイン
CORTON CHARLEMAGNE (Louis Latour) '06 \25,000
コルトン シャルルマーニュ (ルイ ラトゥール)
200年以上家族経営を貫き[ブルゴーニュ]最高水準の辛口白ワインの造り手として定評のある、ルイ・ラトゥール社、その歴史は、1731年に一族が「ブルゴーニュ」の中心「コート・ド・ボーヌ」でブドウ畑を所有し、ブドウの栽培と樽づくりを手がけたことに始まります。
1768年に「アロース・コルトン」村へ移住した一族は、フランス革命直後の1797年に、醸造家かつネゴシアン(ワイン仲買人)として創業を迎え、革命直後という困難な時期に屈することなく徐々に自社畑を広げていきました。成功への大きな契機となったのは、4代目当主による大胆な改革でした。19世紀後半、彼はヨーロッパのブドウ畑がフィロキセラ(畑を食い荒らす害虫)で壊滅状態になった際、従来のピノ・ノワール種に替え、「コルトン」の丘にそれまで誰も想像さえしなかった、シャルドネ種の苗木を植樹し、「ブルゴーニュ」のニ大白ワインのひとつと言われる「コルトン・シャルルマーニュ」を誕生させました。こうした努力と成功を経て、「ルイ・ラトゥール」社は現在「コート・ドール」では最大のグラン・クリュを所有し、プルミエ・クリュ(村名畑)を加えると60haにも及ぶため、「コルトンの帝王」と称されています。
また、ルイ・ラトゥールでは、熟成に約12ヶ月もの時間を費やすため、樽の品質までしっかりこだわり、自社で樽工場を所有しています。樽づくりは、今日でも決して機械化されることなく、熟練した職人によって手作業で行われています。現在、毎年2,000丁以上の樽が生産されており、半数がその品質の高さから、世界の名だたるワイナリーに輸出されています。
「ルイ・ラトゥール」社のコルトン・シャルルマーニュは、「コルトン」の丘でも太陽の恵みを最大に受ける南東側で育つブドウを、完熟になるまで待ってから収穫を行います。熟成には新樽を100%使用し、芳醇で力強く上品な酸味と適度な苦みが調和した、長期熟成のポテンシャルが高い、偉大な白ワインが生まれています。
2006年の「ブルゴーニュ」は、春先の天候は気まぐれだったものの収穫時にはブルゴーニュワイン事務局(B.I.V.B.)も太鼓判を押すほどブドウの出来が良く、「ブルゴーニュ」全体として良い年となりました。
色調は眩いばかりの黄金色をまとい、熟した白桃やレモン、ライムなどのシトラスフルーツの豊かな香りに、
ハチミツやスパイス、バニラやトーストのような樽由来のニュアンスで思わずうっとりとさせられます。口に含みますと、白桃のような瑞々しい豊潤な果実味、レモンピールのような爽やかな苦み、きれいなミネラルや酸からはじまり、時間とともに重厚で足元のしっかりした、持ち前の飲みごたえ感が姿を現してきます。「ルイ・ラトゥール」社ならではの、洗練された雰囲気のリッチな最高峰白ワインです。是非とも、お楽しみくださいませ!!!。
(2014.8.01[FRI])