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「 今月のおすすめワイン 」

アンヌ‐グロ

★7月のお勧めボトルワイン

CHAMBOLLE MUSIGNY.Combe d'Orveaux (Anne Gros) '09 \20,000
シャンボール ミュジニー コンブ ドルヴォー (アンヌ グロ)

“グロ”家の歴史は「ニュイ・サンジョルジュ」の町から2kmほど離れた「ニュイ」の丘の上にある「ショー」という小さな村で、1804年に生まれた“アルフォンス・グロ”により、1830年に設立されました。2代目“ルイ・ギュスターヴ”、3代目“ジュール”、4代目“ルイ”。長い歴史とともに所有畑を拡大し、信頼のおけるドメーヌへと地位を確立しました。
1951年“ルイ”亡き後、畑は4人の兄弟によって、3つに分割されました。“グスタフ”と“コレット”の共同経営による「ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール」、「ドメーヌ・ジャン・グロ」、そして「ドメーヌ・フランソワ・グロ」。
“フランソワ”の娘である“アンヌ”がドメーヌ経営に参加し、ドメーヌ名を“アンヌ・エ・フランソワ・グロ”に改名。その後“フランソワ”引退により、ドメーヌ名を「アンヌ・グロ」としました。「ボーヌ」と「ディジョン」で醸造を学んだ後、「ブルゴーニュ」人には珍しく、オーストラリアでワイン造りの修業もするなど意欲的な彼女はブドウとテロワールを尊重し、有機農法に準じた農法を実施しています。
赤ワインはエポキシーコーテングされたセメント製発酵槽、白ワインはステンレス製(イノックス)発酵槽を用います。ミレジムのタイプ及びぶどうの衛生状態に応じて、温度調節が行われ、発酵槽内での仕込みの時間は12日から15日間。フリーラン・ジュースとプレス・ジュースは混ぜ合わされ、澱を除くため、最低48時間の間前清澄作業が行われます。ドメーヌでは、約16ヶ月に渡って樽熟成が行われるのですが、新樽の使用率は高く、グラン・クリュでは80%, 村名アペラシオンが50%、地域アペラシオンが30%となっています。これにより、酸素とワインが一定に触れ合うことになります。新樽は、酸素との接触を促す役割と同時に酸化による副産物を生み出す役割があります。香りを複雑にし、旨味をのせ、しっかりとした構成を生み出します。
このワインの畑は、「シャンボール・ミュジニー」と「ヴォーヌ・ロマネ」の南境、「ラ・コンブ・ドルヴォー」と呼ばれる区画にあります。この区画は、1951年に“ルイ・グロ”から息子“フランソワ”へと受け継がれたものです。"Orveau" (オルヴォー)の名前は、"Val d'Or"(ヴァル・ドー、小さな金色の谷)に由来しています。この東向きの渓谷は、エシェゾー、グラン・エシェゾー、そしてクロ・ド・ヴージョの位置する扇状地に面しています。その特殊な地理位置により、非常に極端な気候で、冬は最も寒く、夏は最も暑くなります。浸食作用に対抗する樹木の多い環境のため、秋はより一層湿気が多くなっています。1.10haのこの畑は樹齢45年と樹齢6年のぶどう樹半々から成っています。 白い泥灰土の地層から成り、地表にはキメの細かい小石が豊富に見られます。
この「シャンボール・ミュジニー」は目立たぬ酸のおかげで最も馴染みやすいワインとなり、柔らくまたは締まったタンニンの質は収穫年のフェノール分の熟度を常に反映しているとか・・・。
色調は軽い土壌(シリカ)でできる典型的な色である美しいルビー色を帯びています。非常に洗練され、エレガントなワインで、赤果実の香り(スグリ、フランボワーズ)や花の香り(バラ、スミレ)のニュアンスが感じられます『そのエレガントな風味を最大限に味わうには、やや若いうちに(2年から10年の間)飲まれることをお勧めします』と“アンヌ・グロ”もおすすめしておりました。是非とも、お楽しみくださいませ!!!。


(2014.7.1[TUE])

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