「 今月のおすすめワイン 」

★3月のお勧めボトルワイン
POL ROGER ROSE VINTAGE '04 \18,000 (\20,790)
ポール ロジェ ロゼ ヴィンテージ
「ポール・ロジェ」社は1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウスです。 「気品と優美」を哲学とし、格調高いシャンパーニュを造り続けています。木樽を一切使用せずステンレス・タンクで発酵させることによって、ブドウ本来の繊細な味わいを引き出します。また、ルミアージュ(動瓶、ボトルの腹の部分にたまった澱を、毎日職人が少しづつ回転させながら、口のところまで運んで取り除く手間隙かかる製法)を重視し、今でも職人によって手作業で行う数少ないハウスの一つです。地下に広がるセラーは「エペルネ」で最も深く、そこでゆっくりと熟成させることによって極上の泡を伴うシャンパーニュが生まれます。その品質は元イギリス首相“チャーチル”氏をも虜にし、2004年には英国王室御用達に任命されるなど、国際的に高い評価を得ています。
そして2011年は記念すべき年、“ウィリアム”王子と“ケイト・ミドルトン”さんの 結婚式に、フラッグシップであるブリュット・レゼルヴが供された ことで、人気・実力・話題性ともにトップになりました。また2012年版のメイユール・ヴァン・ド・フランス(旧クラスマン)では、あの「サロン」が降格し、「ポール・ロジェ」が新たに3ツ星に昇格しました。これってかなりすごいことなのです。
2004年のスタートは寒く、雪に見舞われました。1月5日から通常通りの穏やかな天気になり、2・3月に寒い時期が短期間ありましたが、温暖で乾燥した気候は春まで続きました。6月14日にシャルドネ、18日にピノ・ノワール、19日にピノ・ムニエの開花が始まりました。湿った冷涼な8月上旬の気候によってブドウの成熟が遅れましたが、9月最初の3週間の暖かさと日照によって房は見事に成長し、収穫期のブドウは非常に健康な状態でした。素晴らしい気候のもと、最も早い区画は9月18日、遅い区画は10月2日に収穫をしました。記録的な収量でしたが健康でよく熟しており、潜在アルコール度数は9.6%、酸は7.1g/lでした。
ブレンド比率はピノ・ノワール種65%、シャルドネ種35%、20のグラン・クリュとプルミエ・クリュから収穫したピノ・ノワール種とシャルドネ種を使用しています。赤い色合いと美しいアロマを与えるため、ボトリング前に「シャンパーニュ」産の赤ワインを15%加えます。
基本的にラ・キュヴェ(一番絞り)のみを使用します。マストを清澄した後、厳密に温度管理をしたステンレス・タンクにて発酵させます。それによって果実味とアロマが保たれるのです。その後、「エペルネ」で最も深く温度が低い地下セラーで最低7年間熟成させます。専門の職人による手作業でのルミュアージュを行い、ドザージュ(リットル当たり9グラム)後は馴染むまで落ち着かせてから出荷します。
外観は濃いサーモンピンクで小さな気泡の細かい流れが見られます。ブラッド・オレンジなどの柑橘、ザクロ、小さな野生のレッドベリーの良く熟した果実の香り。凝縮したミネラル、クリーミーでわずかにヴァニラのニュアンスを感じます。柔らかく滑らかで、繊細なフレッシュさと洗練されたエレガンスが調和しています。優しい酒質で、クリーンかつ緻密なフィニッシュを伴います。すばらしい!!。
鶉亭にとっても思いで深いオープン年のヴィンテージシャンパンです。10年の歳月が醸し出す、極上の味わいをお楽しみくださいませ!!3月はグラスシャンパンとしてもお楽しみ頂けます!!!。
(2014.03.3[MON])