「 今月のおすすめワイン 」

★4月のお勧めボトルワイン
CHAMBOLLE MUSIGNY.Les Veroilles (Ghislaine Barthod) '98 \22,000 (\25,410)
シャンボール ミュジニー レ ヴェロワイユ (ギスレーン バルト)
このドメーヌは、現当主の“ギスレーン・バルト”女史の祖父にあたる“マルセル・ノエラ”氏が、1925年に設立しました。1950年に“ノエラ”氏の娘、“マドレーヌ・エレーナ”女史(“ギスレーン”女史の母)と“ガストン・バルト”氏(同父)が結婚して、ドメーヌはより発展します。“ギスレーン”女史は、「ディジョン」大学でツーリズムを勉強し、80年に親許に戻りました。そして「ボーヌ」の農業学校で栽培・醸造を学んだ後、86年から父、“ガストン”氏の許でワイン造りを始めました。1999年からは完全に自身一人で栽培・醸造を行っています。ですので、今回おすすめの「シャンボール・ミュジニー・レ・ヴェロワイユ1998年」はお父様との最後の合作のヴィンテージということになります。
「シャンボール・ミュジニー」村にドメーヌを構える「ギスレーヌ・バルト」は日本での知名度はあまり高くないようです。「ヴォギュエ」、「ジョルジュ・ルーミエ」、「ジャック・フレデリック・ミュニエ」、「ロベール・グロフィエ」、「ルロワ」に比べてですが・・・その理由の一つとして、この村を代表する3つの畑を所有していないからだという声も。特級畑「ミュジニ」、同じく特級畑「ボンヌ・マール」そして特級昇格の最有力候補の1級畑「レザムルーズ」の三つの畑のことです。
しかーし、「ギスレーヌ・バルト」が注目に値する価値があるといわれるのは、本拠地に7つの1級畑を所有し、「シャンボール・ミュジニー」村以外には畑を持たないという特徴あるワイン造りをしているためです。この村の特徴を知るならば、畑毎の個性を知るならば、絶好の造り手なのです。ギスレーヌ・バルトの7つの「シャンボール・ミュジニー」1級ワインは、
「レ・フュエ」(Les Fuees:「ボンヌ・マール」の南隣。「ボンヌ・マール」と同じ高度、280-300mに位置)、 「レ・ボード」(Les Baudes:「ボンヌ・マール」の東隣。「ボンヌ・マール」の斜面下に位置)、
「レ・ヴェロワイユ」(Les Veroille:「ボンヌ・マール」の東隣。「ボンヌ・マール」の斜面下に位置。1987年より一級畑に昇格)
「レ・グラ」(Les Gras:「レ・フュエ」の南隣。「ボンヌ・マール」と同じ高度に位置する)
「オー・ボー・ブリュン」(Aux Beaux Brun)
「レ・シャトロ」(Les Chatelots)
「レ・シャルム」(Les Charmes)。
完熟した葡萄は収量を抑えて厳選して収穫され、これ以上ないと思われる程、整理整頓され清潔な醸造所・セラーでゆっくり丁寧に醗酵されます。樽熟は、新樽20~35%で、樽熟後すぐに澱引きをして大きな澱を取り除き、再度澱を戻して16~20ヶ月熟成させます。
透明感のある淡いガーネット色、香りの中にも十分に熟した果実感を捉えることができ、最適な濃縮感、しっかりした骨格、パーフェクトなバランスのボディのあるワインです。まるで「ボンヌ・マール」に似た豊かさ、野性味を持ちながら、酸、ミネラル、甘さの溶け込み方が複雑で見事!あらためて「シャンボール・ミュジニー」の素晴らしさにふれたようです・・・。
是非、お早めにどうぞ!!!。
(2013.4.01[MON])