「 今月のおすすめワイン 」

★2月のお勧めボトルワイン
CHATEAU TROTANOY '99 (Pomerol) \25,000 (\28,875)
シャトー トロタノワ (ポムロール)
シャトー・トロタノワは、ポムロール地区の最も標高の高い丘から緩やかに西に下る斜面にあります。この丘の中心にはシャトー・ペトリュスがあり、その周りを数々の有名シャトーが囲んでいます。最も標高の高いところは、砂利を多く含んでおり、下るにしたがって除々に粘土質の比率が高くなってゆきます。この粘土質の下に砂と砂利の層があり、そのさらに下方には不浸透性の鉄分を多く含んだ地層があります。「ポムロール」地区で別格の「シャトー・ペトリュス」と同様の「ムエックス」社が所有し、「シャトー・ペトリュス」の醸造スタッフも携わり同様の製法で造られています。大きく違うのは新樽の使用比率ぐらいで、100%の「シャトー・ペトリュス」に対して33~50%ということです。収穫は手摘みで行われ、発酵とマセレーションは温度管理されたコンクリートタンクで約20日間、熟成は約20か月、清澄は卵白で行われ、濾過は瓶詰前に軽く行われます。平均樹齢は35年、「メドック」の第1級格付けシャトー並みの低収量で平均収量は39hl/haで生産量は僅か2500ケースです。また、ずっとセカンドワインは作られていませんでしたが、2009年「エスペランス・ド・トロタノワ」(メルロー種100%)という名で、500ケースリリースされました。
深く魅力的なガーネットの色合いに力強く凝縮感のある香り。それにビターチョコレートを想わせるほろ苦い香りが加わり、複雑で豊かな味わい。穏やかな酸、甘い果実味の一体感がエレガンスさも感じさせます。ブレンド比率は、メルロー種90%とカベルネ・フラン種10%で構成されています。若いときには「シャトー・ペトリュス」を凌ぐほどがっちりとすることがあり、トロタノワは熟成に長い時間を必要とします。1999年は比較的熟成が早いと言われており、まさに今が飲み頃と思われます。是非、「シャトー・トロタノワ」の熟成感、驚くほどの素晴らしい広がり、奥の深さをお楽しみくださいませ!!。
[2013.2.1(THU)]