「 今月のおすすめワイン 」

★12月のお勧めボトルワイン
JACQUES SELOSSE BRUT ROSE \35,000 (\40,425)
ジャック セロス ブリュット ロゼ
「シャンパーニュ」地方「コート・デ・ブラン」のレコルタン・マニピュラン(RM:葡萄生産者元詰め「シャンパーニュ」メーカー)です。「コート・デ・ブラン」の4地区「アヴィズ」、「クラマン」、「オジェ」、「メニル・シュール・オジェ」、そして「アンボネィ」、「アイ」と「マルイユ・シュール・アイ」の自社畑(全てグラン・クリュ)から、平均年産僅か4,000ケースの芸術的な「シャンパーニュ」を造り出しています。現当主“アンセルム・セロス”氏の父親が1949年に創業した「シャンパーニュメーカー」で、1976年“アンセルム”は「ボーヌ」の醸造学校から帰り、“アンセルム”のワイン造りが始まったといわれています。1986年頃から木樽で醸造を始め1993年には全ての収穫を木樽で醸造するようになりましたが、当時、グランメゾンの醸造家の間では異端視とされていました。
シャルドネ種は、平均樹齢40年以上、良質の原料ワインを求める為にビオディナミを実践しています、ビオディナミの暦を使用していますが状況によっては柔軟に対応するタイプ、全ては健全な葡萄栽培のための手段で、ビオディナミ自体が目的ではないと言います。“アンセルム”の畑には冬小麦等、土の状況に応じてカバークロップ(土壌浸食防止、景観の向上、雑草抑制 などを目的として、農作物を栽培していない時期に露出する地表面を覆うために栽培 される作物のこと)が生やされています。畑に入れば生命に溢れた感覚がダイレクトに伝わり、畑の土のまるで毛足の長い絨毯を踏むようなフカフカした感触と共に、生きた畑が実感できるといいます。
一次発酵に228Lと400Lの木樽を使用。新樽比率10%。樽の材料により味わいに偏りが出ないように5社の樽メーカーに5つの産地の樽材から3種の樽材を組み合わせて樽を造らせています400Lの樽は4種の樽材を合わせています。発酵には自社のセラーに自生する天然酵母をドイツの酵母メーカーに送り培養して使用。醸造後、澱引き、濾過せずに翌年5月頃まで樽熟成。この時点でテイスティングしてボトリングに回すワインと更に樽熟成させるワインに分ける。マロラクティック発酵は行わない。「シュブスタンス」は独自のソレラシステムを組んでいるようです。収穫の翌年、通常の小樽から4,000Lの大きな木樽に澱と共に移され、次の年には澱を取り除いて4,300Lのステンレスタンクに移されます。毎年、4,300Lのステンレスタンクから全体の22%をボトリングする為、減った分を大樽から移し、更に大樽の減少分を小樽から移して行く、そうしてソレラシステムが出来上がるわけです。現在ソレラシステムには1984年収穫からのワインが入っています。ボトリング後、2年~3年間の瓶内熟成年間平均気温10℃の地下セラーで瓶熟成ルミアージュは手作業で行われ、デゴルジュマンは瓶口を凍らせずに手作業で実施。デゴルジュマンは客先からの出荷依頼を受けてから実施するとか。デゴルジュマンの日付はボトル裏ラベルに記載されています。
今回ご紹介の「ジャック・セロス・ブリュット・ロゼ」は年産わずか約2,100本、基本的にはブラン・ド・ブランと同様の生産工程を経る、澱抜きまで8年間の瓶熟成が行われ、澱引き後は最低6ヶ月熟成される。ブレンド比率はピノ・ノワール種7%(以前は、「エグリ・ウーリエ」から赤ワインとして購入しておりました)、シャルドネ種93%と圧倒的なシャルドネ種主体のロゼシャンパーニュになっております。きめ細やかな最高の泡立ちと、赤い可愛い果実を思わすような香りに、滑らかで厚みのある味わいが特徴的なスタイル。素晴らしく純粋な果実感と最後の水晶のような丸みのある余韻が傑出した雰囲気をまとわせています。
僅かではございますが、「一年の頑張り」のご褒美に如何でしょうか!!!。