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「 今月のおすすめワイン 」

トロロン・モンド

★9月のお勧めボトルワイン

CHATEAU TROPLONG MONDOT '04 \16,000 (\18,480)
シャトー トロロン モンド

10年に一度の「サンテミリオン」格付け改定により、06年に念願の「プルミエ・グランクリュ・クラッセ」に昇格するなど近年の話題のシャトーではありますが、その歴史は18世紀にさかのぼります。
「サンテミリオン」の東側の急斜面で最も高台の位置にあるこのシャトーはその立地条件より高い潜在能力を誇っていたものの、長らく低迷を続けていました。成功への道を上がり始めるのは、現当主“クリスティーヌ・ヴァレット”氏(伝説的な女性経営者「シャトー・カノン」の“フルニエ”夫人、「ル・ゲイ」と「ラフルール」の“ロビン”姉妹、「レヴァンジル」の“デュカス”夫人、「ペトリュス」の“ルーバ”夫人と並び称される)が父よりシャトーを引き継いだ80年代から。さらには80年代半ばには“ミシェル・ロラン”が醸造コンサルタントとして招かれ、品質は飛躍的に向上してゆくことになります。彼の指導のもと、葡萄の完熟を待って可能な限り収穫を遅くし、それまでの機械摘みは、完全に手摘みに変更され、グリーンハーベストなどでより厳しい収量制限が適用されるようになりました。新樽の使用も70%にまで高められ、またセカンドワインの導入により、80年代のこうした一連の改革により、遂には90年代にはまぎれもなくトップシャトーの仲間入りを果たすことになります。96年の格付け改定には、プルミエ・グランクリュ・クラッセへの昇格最有力候補のひとつだったのですが結果として見送られました。
ブレンド比率はメルロー種80%、カベルネ・フラン種10%、カベルネ・ソーヴィニヨン種10%、発酵とマセレーションは温度管理された小容量のステンレスタンクで4~5週間行われ、マロラクティックと12~24か月(ヴィンテージによる)の熟成は新樽で行われ、清澄も濾過もヴィンテージによって不確定で行われます。
深みのあるルビーで縁いっぱいまで濃い色調、カシスやブラックベリーの黒系果実や甘草、鉛筆の芯、土、うまく融合した樽の芳香、舌触りは卓越した滑らかさ、しなやかなタンニン、印象的なほどの凝縮感、余韻も長い。
いつ格付けが昇格してもおかしくないというワイン関係者のうわさはまさに本物でした。
是非、皆様の、舌と感覚でお試しくださいませ!!!。

(2012.9.1[SAT])

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