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Author:メゾンドヴァン鶉亭
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「 今月のおすすめワイン 」

おすすめのワイン
★7月のお勧めボトルワイン

SAVIGNY LES BEAUNE.1ER CRU (Bruno Clair) '03 \12,000 (\13,860)
サヴィニ レ ボーヌ プルミエ クリュ (ブリュノ クレール)

「ドメーヌ・ブリュノ・クレール」は、表面上では1986年に当主である“ブリュノ・クレール”氏により、「マルサネ」村に設立されたドメーヌということになりますが、このドメーヌを語る上で「ドメーヌ・クレール・ダユ」の説明を欠かすことは出来ません。“ブリュノ”氏の祖父にあたる「サントネイ」村の“ジョセフ・クレール”氏が、「マルサネ」村の“ダユ”家の娘と結婚し、「ドメーヌ・クレール・ダユ」を1919年に設立しました。
“ジョセフ”氏の長男“ベルナール”氏(“ブリュノ”氏の実父)の代に相続問題が起こり輝かしき銘畑は細分化されました。その一方で、1978年に“ブリュノ”氏は自らのドメーヌを設立し、相続問題で分裂した一族の数人を説得し、会社組織化して86年に現体制に至ります。栽培は、70年代にいち早く化学肥料を導入しながら、数年で疑問を感じいち早く使用をやめた後は、リュット・レゾネ法で最小限の有機肥料を使用するのみ。摘芽を厳しくし、摘房は時に行うが避ける傾向にあります。全般的に古樹が多く自然と低収量となります。また、収穫時の厳しい選果作業により、さらに収量は下がります。醸造は醸造学校時代の同級生である“フィリップ・ブリュン”氏の協力のもと、赤ワインは開放式の大樽、白ワインはピエスやステンレスタンクを用いて天然酵母により発酵させます。低温マセラシオンは行わないが、収穫したブドウを冷やす作業は適宜行います。また、ピノ・ノワール種は一部のみ除梗されるが、多くは伝統的な全梗にて発酵される。熟成は新樽20~50%で16~22ヶ月行われ、澱引を瓶詰前に行うが清澄作業はせず瓶詰されます。
「コート・ド・ニュイ」北部の「マルサネ」村から「コート・ド・ボーヌ」までと広くワインを産するため、リリースする銘柄は2ダースにものぼります、なかでもドメーヌが拠を置く「マルサネ」村の占める割合は大きく、全体の半分弱11haにおよびます。とはいえ「クロ・ド・ベーズ」に「ボンヌ・マール」、「コルトン・シャルルマーニュ」と3つのグラン・クリュも擁し、プルミエ・クリュは、「ジュヴレイ・シャンベルタン」村には1区画のモノポールを含み、計5銘柄があり、併せると広さは全面積の3分の1に達するクオリティ。すばらしい!。樹齢も平均で30年以上と安定しているが、なかには「サヴィニ・レ・ボーヌ」村のプルミエ・クリュ、「ラ・ドミノード」(1.7haのなかの1ha強の7割ほどは樹齢100年を超える1902年の植え付け、や「クロ・ド・ベーズ」、その3分の2は1912年植え付けのぶどう、半分が1946年植え付けのボンヌ・マールなど、尋常ならざる古木も見られます。
今回ご紹介の「サヴィニ・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ2003年」は「ドメーヌ・ブリュノ・クレール」のフラッグシップの一つ「ラ・ドミノード」の若木(それでも平均30年ぐらい)を使用しています、上記ご説明の残り僅か6haに相当する区画に当たります。明るいルビー色でチエリーやイチゴ、甘草そしてハーブをイメージさせるフレーバー。「サヴィニ・レ・ボーヌ」村の中では濃厚でひきしまり、長熟を必要のされる区画ですが、記録的な猛暑の2003年。比較的早く熟成感をとらえることが出来ます。ふくよかで滑らかな口当たりを是非、お楽しみください!!!。

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