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メゾンドヴァン鶉亭

Author:メゾンドヴァン鶉亭
京都鴨川のワインダイニングです

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「 今月のおすすめワイン 」

クロ・ヴージョ
深まり行く「秋の気配」に、やはり「おすすめワイン」は、この季節ならではの“ブルゴーニュ”・・・それも「カリテ・プリ」な“グラン・クリュ”のおすすめです・・・今月の「WINE & DINE」のコーナーの「山ウズラのロースト」と、極上のマッチングを披露してくれます・・・“ポマール・クロ ミコー”のワンランク上の「マリアージュ」をお楽しみ下さい・・・では、いつものように「ソムリエ・森下」のご案内で、どうぞ・・・。

★10月のお勧めボトルワイン

CLOS VOUGEOT (Danirl Rion) '04 \18,000 (\20,790)
クロ ヴージョ (ダニエル リオン)

1955年、“ダニエル・リオン”が24歳で設立したドメーヌです。人口1万人の小都市「ニュイ・サン・ジョルジュ」の南3kmに、「コート・ドール」の丘陵に張り付くように小さな村「プレモー」存在しています。この村を貫く国道74号線沿いにこのドメーヌは居を構えています。59年の最初の収穫時は僅か2haでしたが、その後畑の購入(「ニュイ・サン・ジョルジュ」村1級畑「プリュリエ」、「ヴィニュ・ロンド」)、植樹(「ヴォ―ヌ・ロマネ」村1級畑「ボー・モン」)によって栽培面積を拡大、現在約20haを所有するところとなっています。「ニュイ・サン・ジョルジュ」、「プレモー」、「ヴォーヌ・ロマネ」、「ヴージョ」、「シャンボール・ミュジニー」の各村々から17のアペラシオンにものぼります。73年から元詰を始め、「ブルゴーニュ」でもいち早くドメーヌ直売を始めました。口コミで評価が上がり、徐々に元詰率が高まり、85年からは全て元詰になりました。同時に輸出も始め、現在の輸出比率は約50% 創始者“ダニエル”には“パトリス”、“クリストフ”、“オリビエ”の3人の息子があり、70年代末にそれぞれが家業に加わりました。長年にわたって長男の“パトリス”がドメーヌの顔として活躍し、このドメーヌの評価を一気に押し上げたことで「ブルゴーニュ新世代のスター」として有名でしたが、2000年ヴィンテージの醸造を最後に独立するところとなりました。2000年以降は、“クリストフ”、“オリビエ”が共同でワイン造りにあたり、新たに加入した娘“パスカル”が販売を担当しております。
剪定は伝統的なギュイヨ。樹齢よりも1株1株の樹勢にあわせて残す芽を決めています。有機肥料は土壌を分析して必要な成分のみを与えるようにしています。窒素はブドウを腐敗させる恐れがあるのであまり使用しません。所有畑の多くが斜面にあり、土壌が流れるので除草剤もなるべく控えています。摘芽は実施、摘房は少なめに実施、最終的に1株につき8、9房になるようにしています。 栽培にあたり、糖・酸・タンニンのバランスのある葡萄を作ることを理想とし、品質に見合った収穫量に抑えることに留意しており、過熟は成熟が足りない状態よりも悪いと考えています。 収穫する畑は、毎朝畑の状態を見て柔軟に決定し、午後に収穫果の温度が高いようなら少し温度を下げてから仕込みに入ります。 収穫果は、100%除梗(カビ等の状態によって年によっては90%程度の除梗)してから破砕し、2、3日ほど醸しを行います。この間、酵母が充分に活動するように1日2回の液循環を実施、発酵が活発になると温度の上昇を防ぐ(発酵期間が短くなるのを避ける)ためにピジャージュに切り替えます。頻度は液循環と同様1日2回。 アルコール発酵は温度調整装置の付いたステンレスタンクを用い最高33~35℃で8日間。プレス後48時間ほどタンクの中で静置して粗い澱を取り除き、オーク樽に移します。ミディアム焼きの「アリエ」、「トロンセ」産の樽を使用。「アリエ」には村名クラスと1級、「トロンセ」にはより個性の強いグラン・クリュを入れるなど、ワインによって樽の産地を変えています。熟成期間は16~18ヶ月。途中、マロラクティック発酵終了後に澱の状態を見て必要なら澱引きを行います。状態がいいならそのまま瓶詰までシュールリーの状態で熟成させます。 瓶詰めに際しては、清澄はせず、ごく軽めにフィルターをかけています。 ワイナリーでの作業中、ワインに負担を掛けないように、1階で発酵、そのままワインを地下に降ろして熟成、瓶詰の際はポンプではなく空圧を利用して地下から地上にワインを移している。いわゆるグラヴィティーシステムです。
透明感があり、比較的濃いガーネット色、香りは始めコンフィチュールのような果実感が非常に力強く立ち上がり、完熟度合いをはっきりと感じ取ることができます、そのあとかすかですが樽香やキノコの香りが・・・。口に含みますと、うっとりするようなまろやかなタンニンはきめ細かく、ジャミーで丸みのある果実味は早くもなかなかの熟成感をみせてくれています、このドメーヌのほとんどの畑は60年代に植え替えられたもので、現在は樹齢ほぼ40年にもなります。過熟を避けているにもかかわらず、濃縮度が高く、果実味豊かなのも納得がいきます。
卓越した味わいの特級畑でこの価格は抜群のお値打ちではないでしょうか!!、是非ともお見逃しなく!!!。

(2011.10.1[SAT])

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