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メゾンドヴァン鶉亭

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「 今月のおすすめワイン 」

パレット
今月のおすすめワインは、先日の「新着ワイン」のコーナーでご案内しました、プロヴァンスの白ワインです・・・「今月の魚料理」の「サフランソース」の相性も“ピッタリ”です・・・いつものように「ソムリエ・森下」のコメントで、どうぞ、お楽しみ下さい・・・。

★7月のお勧めボトルワイン

PALETTE (Chateau Simone) '06 \14,000 (\16,170)
パレット (シャトー シモーヌ)

「プロヴァンス」地方の中心都市「エクス=アン=プロヴァンス」の東南、数キロメートルに位置する産地が「パレット」です。作付け面積は40ha弱で、「プロヴァンス」では「ベレ」とともに最も小さなアペラシオンです。現在、個人経営のドメーヌと小さな協同組合が幾つかあるだけで、その生産量の半分以上の20ha強を「シャトー・シモーヌ」が所有しています。
19世紀初頭に拓かれたシャトーを運営するのは“ルジエ”家です。現在の当主“ルネ”の父“ジャン”の時代、その献身的な働きによりシャトー・シモーヌの名声は高まり、1948年の4月、アペラシオン・パレットを獲得するまでになりました。その後も“ルネ”、さらには息子“ジャン=フランソワ”が精力的にワインを生み、今にいたっています。
北半球では十分な日照を得るため、基本的にぶどうは東から南向きの斜面で栽培されますが、ここ「パレット」では他の栽培地と異なり畑は北から北西向きに多く拓かれています。礫混じりの粘土石灰質土壌の、標高150mから250m前後の斜面にぶどうは植えられ、樹齢も平均で50年を超えるヴィエーユ・ヴィーニュで、なかには100年以上に達する古木もみられます。
収量はヘクタールあたり、30から40ヘクトリットルとほとんど「ブルゴーニュ」のグラン・クリュ並み、つくりでは、昔ながらの垂直式のプレス機もいまだに使用し、2年ほど前には、ボルドーの先鋭的なシャトーが使い始めた、最新型の垂直式プレス機も導入しました。樽熟成はフードルとバリック双方を用い、期間は1年半ほどで、フィルターなしで瓶詰めされます。
白ワインはクレレット種80%にグルナッシュ・ブラン種10%、残りはユニ・ブラン種など10種類近いぶどう品種でブレンドされています、色調は濃い麦わら色、香りはハーブ、白い花、ドライフルーツ、ナッツを感じます、南仏の白ワインの場合、若いうちが花というものがほとんどですが、この「シャトー・シモーヌ」にその常識は通用しません。ともかく熟成させなければならない白ワインで、最低でも5年間はほしいところです。上質な「シャトーヌフ・デュ・パプ」の白ワインにも通じるところも・・・、滑らかな酸、まったりとした果実味に複雑さが備わり、くせになる風味とでもいえるワインです、豊かなアルコールとミネラルがしっかりとした骨格をつくり、長い余韻を残してくれます。この「パレット」というアペラシオンが赤だけでなく、白ワインの地としても素晴らしいテロワールを有していることを十二分に証明していることを理解していただけると思います。
ただ今、川床も真っ盛りでございます、非日常の空間で南仏ワイン「パレット」をどうぞご指名下さいませ、一味違うリゾート気分を味わっていただけると思います!!!。

(2011.7.01[FRI])

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