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Author:メゾンドヴァン鶉亭
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「 今月のおすすめワイン 」

アンリ・ジロー
今月のおすすめワインは「桜月」に相応しいロゼのシャンパンです・・・いつものように「ソムリエ・森下」のエスコートでお楽しみ下さい・・・。

★4月のお勧めボトルワイン

HENRI GIRAUD ESPRIT ROSE 13,000 (15,015)
アンリ ジロー エスプリ ロゼ

「シャンパーニュ」地方には世界のマーケットに販売網を広げるグラン・メゾンだけでなく、レコルタン・マニピュランと呼ばれる小規模生産者を含めると約五千社あると言われています。その中に、ごく一部の愛好家にひっそりと愛されてきた“知る人ぞ知る“シャンパーニュがあります。
「イギリス」や「モナコ」などの王室御用達(2011年4月29日に執り行われるイギリスの“ウイリアム”王子と“ケイト・ミドルトン”さんの結婚式の披露宴に出されるシャンパーニュの銘柄について現在8社のシャンパーニュメーカーの間で争われており、その中には「アンリ・ジロー」のシャンパーニュも・・・)と、一部のヨーロッパ上流階級のみ愛飲されていた「幻のシャンパーニュ」。良質のブドウと伝統製法から生み出される洗練を感じさせる味わいは、長くヨーロッパ社交界の華やかな宴を彩ってきました。それが「アンリ・ジロー」のシャンパーニュです。
「アンリ・ジロー」の特徴は、なんといっても良質のピノ・ノワール種を産出する「アイ」村産のブドウへのこだわりにあります。芳醇にしてエレガント、フィネスを感じる高貴な味わい。「アンリ・ジロー」の歴史は、17世紀初頭に遡る。“ルイ13世”統治下の1625年、創業者の“フランソワ・エマール”は、フランス、「シャンパーニュ」地方の「アイ」村産のブドウ畑を手に入れ、ブドウの栽培を始めた。実はここに、現在の「アンリ・ジロー」の「シャンパーニュ」が高い評価を受けることになった大きな理由があったのです。
10世紀以前から、石灰質の土地である「シャンパーニュ」地方は、シャルドネ種やピノ・ノワール種など良質なブドウを生み出す地として知られていました。中でも「アイ」村産のピノ・ノワール種は特に評価が高く、17世紀にシャンパーニュ造りが始まった頃には、多くのメゾンが「アイ」村産のピノ・ノワール種を欲しがったといいます。
特に熱心だったのが法王や王族で、“歴史の証人”として、今も「アイ」村には“フランソワ1世”や“アンリ4世”の圧搾場跡が残っています。ちなみに、“アンリ4世”は「アイ卿(Lord of Aÿ)」と呼ばれ、アイ村の歴史のひとつとなっているのです。
16世紀初頭から、「アイ」村は「シャンパーニュ」地方においては、ワインのAOC(原産地統制名称)として認定され、現在、「アイ」村にある323のクリュ(区画)のうち、グラン・クリュに認定されているのは17のクリュ。その高品質のブドウは、プレステージ級のシャンパーニュにおいては、もはや欠かせないものとなっています。「アンリ・ジロー」は、「アイ」村に約8haの自社畑を有しており、それらはすべてグラン・クリュに認定されています。
もちろん、「アンリ・ジロー」が現在のような高い評価を受けるシャンパーニュを造れるようになるまでの道は、決して平坦なものではありませんでした。「アンリ・ジロー」のシャンパーニュがさらに進化したのは、20世紀の始めの頃のこと。「マルヌ」の戦いに騎兵として参加していた“レオン・ジロー”が、“エマール”家の娘と結婚したことが現在のアンリ・ジローにとって大きな転機となりました。“レオン・ジロー”はシャンパーニュ造りに愛情と情熱を持っていた人間で、当時、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)により壊滅状態にあったブドウ畑を、彼自身の研究と絶え間ない努力によって復興させました。それは特定のアメリカの苗木を接木するという、当時としては最先端の技術でした。現在、12代目の“クロード・ジロー”は、彼の精神をしっかりと受け継ぎ、確固たる人気を不動のものにしております。
栽培されるブドウの種類はピノ・ノワール種70%、シャルドネ種30%、ブドウはすべて手摘みで、収穫されたブドウは酸化を防ぐため、すぐに醸造所へ運ばれます。そして不純物を完全に取り除かれ、プレス機にかけられます。特筆すべきはこの圧搾後の処理でしょう。1990年以来、「アンリ・ジロー」では、「シャンパーニュ」地方でいち早く、低温浸透法のシステムを導入しています。低温浸透法とは、ブドウジュースが圧搾されて出てくると、特別なコンプレッサーによってゆっくりと10度まで温度を下げるシステムのことです。こうすることで、衛生面において有益なだけでなく、同時に雑味成分とブドウジュースが完全に分離するなど、多くのメリットが得られるのだといいます。そして、シャンパーニュに複雑なアロマをもたらすため、特別にあつらえた「アルゴンヌ」産の樫の樽でゆっくりと低温発酵させます。この特別な樽を使うことによって、シャンパーニュにバニラ、ココナッツといった複雑性のある香りをもたらすことができるというわけなのです。
今回ご紹介の「アンリ・ジロー・エスプリ・ロゼ」は2008年にリリースされたロゼシャンパーニュで、ブレンド比率は、ピノ・ノワール種70%、シャルドネ種22%。アイ村産赤ワイン8%となっております。色調は オレンジがかったピンク色、イキイキと立ち上る細やかな泡は非常に繊細で、よく熟したフレッシュなイチゴ、グレナディンの背景にビスケット、アニスの香りが生き生きと立ちこめます。キレがよく、フレッシュな酸味は実に心地よく、あとにまろやかな果実味がしっかりとした豊かなボディを構築しています。
春の訪れを告げる桜を愛でながら、一口でバラ色の幸福感を演出してくれます「アンリ・ジロー・エスプリ・ロゼ」、是非、美食の会のスタートにお楽しみくださいませ!!!。

(2010.4.01[FRI])



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