「 今月のおすすめワイン 」

★6月のお勧めボトルワイン
PULIGNY MONTRACHET.Les Chalumeaux '16 (Ch de Puligny-Montrachet) ¥ 23,000
ピュリニー モンラッシェ レ シャリュモー (シャトー ド ピュリニー モンラッシェ)
「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」は17世紀に建てられた城館であり、“ナポレオン”帝政期には当時「ボーヌ」市長であった“ジャン・バティスト・デスドゥアール”が所有し、城館を修復。1950年代からブドウ栽培家であり詩人でもあった“ロラン・テヴナン”によって、シャトーのワインは名声を誇ったようです。
その後、「シャブリ」の「ドメーヌ・ラロッシュ」の手に渡り、さらに金融機関の所有となって、2002年にシャトーの支配人として抜擢されたのが、「ヴォルネイ」の「ドメーヌ・ド・モンティーユ」の長男、“エティエンヌ・ド・モンティーユ”です。
“エティエンヌ”はブドウ畑をビオロジック、そしてビオディナミに転換し、ワインの質を劇的に向上させ、傾きかけていたシャトーの名声を復活させました。そして2012年にとうとう、“ド・モンティーユ”家がオーナーの金融機関からこの由緒正しきシャトーを購入することに成功したのです。
シャトーは22ha、21のアペラシオンを所有しますが、このうち特級「モンラッシェ」と「バタール・モンラッシェ」は「ドメーヌ・ドゥジェニー」の“フランソワ・ピノー”に転売されることに、それ以外の上位レンジにあります、特級「シュヴァリエ・モンラッシェ」、「ムルソー1級ペリエール」、「ポマール・レ・クラ」、「ポマール1級ペズロール」は「ドメーヌ・ド・モンティーユ」として生産する一方、下位アペラシオンはド・モンティーユのネゴスものとしてリリース。中間帯のアイテムを「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」として残す事になっていますが、とうとう、2016ヴィンテージをもって、「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」としての生産を終了。2017年からは、「ド・モンティーユ」のラベルで造られています。
今回ご紹介の「ピュリニー・モンラッシェ・レ・シャリュモー2016年」は、ほぼ「シュヴァリエ・モンラッシェ」と同じ高さに位置し、「ムルソー」村寄りの1級畑です。きわめてミネラリーなスタイルの「ピュリニー・モンラッシェ」であり、白い花やミネラルのフレーバーが強く出ています。酸のキレもよく、タイトなボディ。その一方、果実味も十分に備え、バランスのとれた白ワインに仕上がっています。アフターにもミネラルが感じられ、その余韻は非常に長い・・・是非、初夏の美食のお集まりにご指名くださいませ!!!。
(2022.6.01[WED])