「 今月のおすすめワイン 」

★5月のお勧めボトルワイン
CHASSAGNE MONTRACHET. Les Chaumees (Jean Noel Gagnard) '13 \15,000
シャサーニュ モンラッシェ レ ショーメ (J.N-ガニャール)
“ガニャール”一族は「シャサーニュ・モンラッシェ」村で1632年にはその存在が知られていた由緒ある家系で、現在「シャサーニュ・モンラッシェ」村に“ガニャール”の名が付く生産者は4つございます。このドメーヌは当主の“ジャン・ノエル・ガニャール”氏が両親から受け継いだ畑でワイン造りを1960年に開始しました。1989年、娘の“カロリーヌ・レスティメ”氏が当主となり、栽培・醸造から販売まですべてを統括しています。
植物堆肥の有機肥料のみを使用し、病中害対策は「Service Regional de la Protection des Vegetaux」という天気予報とブドウの生育具合から見てどのような病中害の発生の可能性があるかをシミュレーションして結果を情報サービスする組織に参加して適宜対策を行っています。また収穫もこの情報を元に時期を判断し、手摘みで行われています。
選果台で丁寧な選果を行った後、白ワインはブドウを除梗せずにプレスし、24~48時間置した後、上澄みだけを使用しています。228Lのオーク樽に移した果汁を天然酵母で発酵します。マロラクティック発酵後、地下のカーヴに置いたオーク樽にて熟成させます。
「ショーメ」は東向き斜面にある1級畑。ほぼお隣の「サン・トーバン」村に隣接しております。標高の高さと石灰質を多く含む土壌から「シャサーニュ・モンラッシェ」村の1級畑の中で最も繊細なワインが生まれます。
光沢のあるグリーンがかった淡いイエロー。粘性は中程度からやや高め。香りには洋梨や白桃、アプリコット、グレープフルーツやレモンなどの柑橘類、白い花を思わせ、カルダモンやアニス、スパイシーなオークの香りが混じり合う。やさしいバニラやヘーゼルナッツ、バター、ミルクの香り。特徴的な火打石や石灰、深いミネラルのノートが複雑性・奥行を与えています。華やかさとスモーキーさが一体となる、洗練されたアロマとブーケ。アタックはソフトでなめらか。果実味はジューシーで、豊富なミネラルを軸とするしっかりとした骨格を持っています。それでいて味わいは丸いテイスト。テクスチャーのあるまろやかさはバランスのとれた、上品かつ精緻な酸に由来しています。新鮮味に溢れたピュアな果実感、粘性が程よく感じられるエレガントな仕上がりでございます。
「シャサーニュ・モンラッシェ」村を代表する作り手「ジャン・ノエル・ガニャール」、最近は本当に入手するのが難しくなってきております。是非、この機会にご賞味くださいませ!!!。
(2019.5.01[WED])