「 今月のおすすめワイン 」

★1月のお勧めボトルワイン
POL ROGER VINTAGE '09 20,000
ポール ロジェ ヴィンテージ
「ポール・ロジェ」社は1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウスです。「気品と優美」を哲学とし、格調高いシャンパーニュを造り続けています。木樽を一切使用せずステンレス・タンクで発酵させることによって、ブドウ本来の繊細な味わいを引き出します。またルミュアージュを重視し、今でも職人によって手作業で行う数少ないハウスの一つです。地下に広がるセラーは「エペルネ」で最も深く、そこでゆっくりと熟成させることによって極上の泡を伴うシャンパーニュが生まれます。その品質は元イギリス首相“チャーチル”氏をも虜にし、2004年には英国王室御用達に任命されるなど、国際的に高い評価を得ています。
2009年ヴィンテージは極めて寒い冬の後、春は穏やかな気温となり霜害を受けることなく、いくつかの嵐を除いて最適な天候のもと成長周期が進みました。6月、7月は天候の変動がありましたが、8月は晴れ渡り乾燥して暑く、冷涼な夜間が成熟を良い状態で発展させました。収穫は素晴らしい晴れた空の下、9月8日に始まり、9月21日まで続きました。ブドウは完璧に健全で、潜在アルコール度数は平均10%以上、総酸は7,5g (H2SO4)/lとなりました。
ブドウ品種はピノ・ノワール種60%、シャルドネ種40%。伝統的なメゾンのブレンドで「モンターニュ・ド・ランス」、「コート・デ・ブラン」にある20のグラン・クリュとプルミエ・クリュのブドウからブレンドされています。
「ポール・ロジェ」の醸造は2度のデブルバージュ(静置したワインの上澄みだけを移し取ること)を行います。1度目は圧搾直後、そして2度目は6度の低温で24時間行います。低温18度以下で、ステンレス・タンク内でゆっくりと発酵が進みます。最終ブレンドまで品種や村は別々に仕込みます。マロラクティック発酵を100%行い、第二次瓶内発酵は「ポール・ロジェ」の地下深いセラー(地下33m、室温9度)で行います。現在シャンパーニュでは珍しく、専門の職人による手作業でのルミュアージュ(動瓶)を行い、8年間熟成後デゴルジュマンをします。「ポール・ロジェ」の代名詞ともいえるとても繊細で持続性ある泡沫はこの深く冷たい湿ったセラーにてもたらされます。
濃い黄金色、繊細な泡沫が快活に溢れ、途切れなく続きます。芳醇でエレガントな香りから白い果実とアプリコットの繊細なアロマが溢れます。グラスの中で温度が上がるとブリオッシュやパイ生地の香りなども感じられます。味わいは極めて優美で繊細で、豪華な味わいとクリーミーなストラクチャーが素晴らしいバランスを成し、ドライフルーツが続きます。調和が卓越したワインです。新年の始まりに是非、お楽しみ下さいませ!!!。