「 今月のおすすめワイン 」

★6月のお勧めボトルワイン
POUILLY FUISSE '15 (Leflaive) \ 11,000
プイィ フュイッセ (ルフレーヴ)
「ピュリニー・モンラッシェ」村随一の造り手が「ドメーヌ・ルフレーヴ」。全「ブルゴーニュ」の白ワインにおいて最高の造り手の一つと言っても過言ではございません。
ドメーヌは20世紀初頭、“ジョゼフ・ルフレーヴ”が一族の畑を相続して設立し、その2人の息子“ジョー”と“ヴァンサン”の時代に評価を確立。“ジョー”の死後はその息子である“オリヴィエ”が代わりを務め、90年になって“ヴァンサン”の娘“アンヌ・クロード”が参画。“オリヴィエ”が自身のネゴシアン業で多忙となったため、94年以降は“アンヌ・クロード・ルフレーヴ”が一人でドメーヌの経営にあたっていましたが、残念ながら2015年に他界されました。
その偉大な功績の跡を継いだのは“ブリス・ド・ラ・モランディエール”。彼は“オリヴィエ・ルフレーヴ”の兄妹の子供で、つまり、“オリヴィエ”や、亡くなった“アンヌ ・クロード”の甥という事になります。教師からヴィニュロンに転向した“アンヌ・クロード”のように、彼もまた別の-畑-から転向してきました。元はインダストリー分野で 起業し、世界各国に居を置きつつ事業を拡大してきました。3000人を超える従業員を持つ経営者からのドメーヌ参画は実に異色です。
「ルフレーヴ」は「ピュリニー・モンラッシェ」村におよそ25haものブドウ畑を所有する大ドメーヌであり、その大部分を特級畑と一級畑が占めています。一級畑の「クラヴァイヨン」においては、クリマの総面積5.5ha中じつに4.7haを所有する半ば独占状態。特級畑の「シュヴァリエ・モンラッシェ」も7.4haのうち2haを所有し、1ドメーヌの所有面積としては2番目に大きいのです。
この「シュヴァリエ・モンラッシェ」の評価があまりに高いため、「ルフレーヴ」に「モンラッシェ」は必要なし!と言われていましたが、91年、ついに「モンラッシェ」を入手。 面積は2ウーヴレ=約0.08haに過ぎず、毎年1樽造るのがやっとの希少さでございます。
今回ご紹介の「プイィ・フュイッセ」は2013年がファーストリリースです。2012年ヴィンテージの「ルフレーヴ・エ・アソシエ」のAC「ブルゴーニュ」と同じ畑のブドウで仕立てられていました。以前はドメーヌの村名ラベルでリリースするには樹齢が若いと判断され、ネゴスのAC「ブルゴーニュ」として(デクラッセ)リリースされたとの事です。樹齢が上がり、村名としてリリースする品質に達したため、2013年より「プイィ・フュイッセ」としてリリースされました。そして2014年産もリリース予定だったそうですが、雹害の影響でリリースは見送られ、2015年1年越しにリリースされました。
2015年はブドウが例外的に早く熟したようです。「マコン」では雨の恩恵は受けられず、「ピュリニー・モンラッシェ」村よりやや肉付きが少なかったものの、両方の畑は美しく、衛生的で素晴らしい状態となりました。その後の天候も、果熟をいっそう早めるものだったようです。最終的に「マコン」では収量は少し減ってしまったようです。基本的にこの地域では春に「ピュリニー・モンラッシェ」村ほど雨の恩恵を受けなかった為です。ブドウの衛生状態は率直に言って、例外的に素晴らしく、ボトリティスやウドンコ病、ベト病の兆候は少しも見られませんでした。果熟は大成功で、8月終わりに再び成熟が進んだおかげで、ちょうど良い糖度、そして尊敬に値するほどの酸を得ることが出来ました。全ての要素が、2015年をグレートヴィンテージにするものとなったのです。
「マコン」のワインであってもやはり「ルフレーヴ」。「マコン」にありがちなトロピカルさも抑えられ、ピンと背筋の伸びたワインに仕上がっています。シャルドネ種からワインを造らせれば、このドメーヌに敵う相手はない。是非、一度お試しくださいませ!!。
因みに「マコン」の醸造所で造っているドメーヌ物で、「ピュリニー・モンラッシェ」村の醸造所で造っているワインと区別するためにラベルにDOMAINE 「S」 LEFLAIVEとSが入っているとか。こちらもお確かめくださいませ!!。
他に「サン-ヴェラン'13」、「マコン・ソリュトレ'13」もオンリストしております!!。
(2018.6.01[FRI])