「 今月のおすすめワイン 」

★5月のお勧めボトルワイン
PULIGNY MONTRACHET. Clos du Cailleret'09 (Jean Chartron) 23,000
ピュリニー モンラッシェ クロ デュ カイユレ (ジャン シャルトロン)
1859年に樽職人だった“ジャン・エドゥアール・デュパール”氏によって設立されました。“デュパール”氏は「ピュリニー」村の村長を務め、在任中に村名を「ピュリニー」から「ピュリニー・モンラッシェ」に変更しました。現在の当主は5代目の“ジャン・ミッシェル”氏。それまで、ネゴシアン「シャルトロン・トレブシェ」を経営していましたが売却、現在はドメーヌ業に専念しています。
2006年から“ミッシェル”氏は、「リュリー」、「コート・シャロネーズ」、「シャサーニュ・モンラッシェ」など6つのAOC、5ha分の畑を追加取得。16AOC、13haの畑を所有することになりました。大部分の畑でビオロジック農法を導入し、収穫もすべて手摘みで行われています。「ピュリニー・モンラッシェ・クロ・デュ・カイユレ」と「クロ・ド・ラ・ピュセル」、そして「シュヴァリエ・モンラッシェ・クロ・デ・シュヴァリエ」はこのドメーヌが単独所有しています。
カーヴは温度、湿度が管理されていて、すべてのワインがこのカーヴ内に置いたオーク樽で行われます。白ワインは、ヴィラージュクラス以上は樽発酵・樽熟成を行っています。樽はフランスのオーク樽材の有名産地である「アリエ」産と「ヴォージュ」産を使用しています。新樽比率は10~40%で、樽の平均使用年数が5年以上にならないようにしています。熟成は8~12ヶ月行います。赤ワインは開放型の木桶で発酵し、1日に2、3回ピジャージュとルモンタージュを行います。白と同じく樽はアリエ産とヴォージュ産を使用。新樽比率は10~60%で、熟成は12~18ヶ月行います。
今回ご紹介の「ピュリニー・モンラッシェ・クロ・デュ・カイユレ2009年」は1917年からこのドメーヌが単独所有している区画。40%新樽で発酵させ、シュールリーで約12ヶ月間熟成させます。色調は透明感があり、やや黄金色をまとい始めていますか。柑橘系果実、ヴァニラや白桃などを思わせる香りが立ちあがり、ドライフルーツを思わせる凝縮感のある果実味とミネラルがしっかりと存在感を示しています。角は取れていますが溌剌とした酸が絶妙に混ざり合い、「シャサーニュ・モンラッシェ」とは、対局の荘厳さを感じさせてくれます、是非、床席にて風を感じながら楽しみくださいませ!!!
(2018.5.01[TUE])